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オートレース発祥の地「船橋オート」で閉場式 65年の歴史に幕

船橋オートでラストレース

船橋オートでラストレース

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 本年度限りでの廃止が決まっている船橋オートレース場(船橋市浜町2、TEL 047-431-6147)で3月21日、最終レースと閉場式が行われた。約1万3000人が来場し、65年の歴史を誇ったレース場に別れを告げた。

最終レース優勝の永井大介選手

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 1950(昭和25)年10月に日本で初めてオートレースが開催され、「オートレース発祥の地」と呼ばれる同レース場。近年の売り上げ減少を理由に2014年8月、2015年度末で廃止となることが発表され、その後存続を求める13万人分の署名が集まったが、決定は覆らなかった。

 最終レースでは選手会船橋支部長の永井大介選手が優勝し、有終の美を飾った。船橋支部の所属選手は現在でも全国屈指の強さを誇っており、レース後から閉場式にかけて、存続できなかったことを悔しがる選手たちの姿も見られた。

 最終レース後の閉場式には森田健作千葉県知事、松戸徹船橋市長も壇上に立ちあいさつ。観客から存続を求める声が響いたが、「苦渋の決断。これまで市や県の財政に貢献してくれたことには感謝している」と理解を求めた。

 現在の施設所有者であるよみうりランド(東京都稲城市)の池田支配人は「長い歴史を誇る船橋オートが廃止されることは率直に言って寂しい。最終日の今日、観客でいっぱいになったスタンドを見ると感慨深い。船橋オートはなくなるが、オートレース自体は川口市や伊勢崎市など全国5会場で継続される。4月8日には船橋競馬場内にオートレース専用の場外車券売り場も設置されるので、船橋の皆さまには今後もオートレースをご愛顧いただきたい」と呼び掛けた。

 同施設では今月30日まで、他のレース場の車券を販売する。

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