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船橋でポニー乗馬体験 リハビリなど「ホースセラピー」周知の一環で

ポニー乗馬体験を楽しむ子どもたち

ポニー乗馬体験を楽しむ子どもたち

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 船橋市の大穴北小学校の北側に位置する大穴第2号公園(船橋市三咲8)で5月14日、「ホースセラピー in 大穴第2号公園」が行われ、多くの人がポニーとの触れ合いを楽しんだ。

会場の様子

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 主催は船橋ホースセラピー推進委員会。「ホースセラピー」とは乗馬による療法を差し、身体機能の向上だけでなく、発達障がいを持つ人の学習能力の向上などが期待できると、イギリスでは1948年に国に認められた。

 同委員会は「船橋でもこの療法をより多くの人に知ってもらいたい」と、2003年に初めてホースセラピー体験会を船橋競馬場で開き、約1000人の参加があったという。その後、「もっと近所で開催してほしい」との声が寄せられ、行田公園、坪井近隣公園、金杉スポーツ広場、大穴第2号公園、海松台公園で同イベントを開催。今年で6年目になる。

 一般的なポニー乗馬体験とは異なり、安全を確保するため、騎乗後にベルトで体を固定。馬の両サイドに1人ずつスタッフが付く。馬は、NPO法人千葉県ヒューマンセラピー協会を兼ねているサイトウ乗馬苑(成田市荒海)のポニー2頭を使用。馬の移動には、長さ約12メートルある馬運車を使う。

 「実施する公園を探すのは問題ないが、馬運車の駐車スペースを確保するのが大変」と話すのは、同委員会の委員長を務める櫻井厚三さん。今回は特に、住宅地の中にある公園での実施だったため、公園近くにある知り合いの工場内に馬運車を止めさせてもらったという。

 この馬を調教しているのは、サイトウ乗馬苑苑主の齋藤純子さん。夫の速人さんは、かつて船橋競馬場で調教師をしていた人物。2人で1989年に開苑し、現在は乗馬クラブだけでなく、障がい者乗馬やホースセラピーに力を注いでいる。

 「まずは地域のみなさんに馬に触れて楽しんでもらいたい。本当の狙いは、脳性まひのリハビリなどにも使われるこのホースセラピーを、より多くの人に知っていただくこと」と広報の山崎とよ子さん。「より多くの人に利用していただけるよう、国に認めてもらい、保険適用とされるのが願い」とも。そのため、船橋市以外にも浦安市、東金市、千葉市、茨城県など、さまざまな場所で体験会を開いているという。

 当日は近隣の多くの親子連れが乗馬体験を楽しんだ。同会場でポニー乗馬をするのは初めてという三咲在住の女児は「ガタガタした」と笑顔でコメント。親子で一緒に乗馬する姿も見られた。

 船橋市内では今月21日に天沼弁天行池公園、6月5日にまちかどスポーツ広場「金杉」でも開催を予定する。

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