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船橋に隠れ家的カフェ「Cafe279」 人と人をつなぐ場所に

店長の原口康子さん

店長の原口康子さん

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船橋に5月29日、隠れ家的カフェ「Cafe279」(船橋市前原西4、TEL 047-493-3238)がオープンした。

店内の様子(関連画像)

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 住宅街の歩道際に立つ交通標識を模した白い看板が目印だが、歩道からはカフェは見えない。奥へと続く小道を進むとウッドデッキの向こうに大きな白枠のガラス戸が来店客を迎える。

 店舗面積は20坪。白い壁と木を基調にした店内は、アットホームな空間を演出している。席数はテーブル3卓で14席、奥のキッチンに面するカウンター3席。1卓はソファで小さい子ども連れでも利用しやすく、親子でゆったり過ごせるようにたくさんの絵本が壁の本棚に置かれている。デッキにもテーブルとカウンター合わせて8席を用意し、犬連れでも一緒に食事ができるようにした。

 店名の「279(=つなぐ)」に「人と人、人と物、人と体験が出会える場所になればという思いを込めた」という船橋生まれ船橋育ちの店長・原口康子さん。一時は都内に住んだこともあるが、仕事の都合で実家の貸家だった現在の場所に移り住んだ。長女が小学生の時にハンドメードにはまり、友人たちと場所を探してはワンデーショップなどを開いてきた。

 場所探しに苦労し「いつか自宅で何かできたら」と思い続けてきたといい、子どもが手のかからない年頃になり、自宅に隣接する形で同店を開いた。飲食業の経験は全くなかったが、子育ての傍ら専門学校に通い準備したという。

 食事メニューは「グルメマフィンランチ」2種類(各1,100円)と「スパイシーな無水カレーランチ」(1,200円)。米は千葉県産の無農薬コシヒカリ「たくまの米」を使い、野菜は地元農家と契約して地産地消を目指している。「食材によりメニューは変わる。マフィンは好評」と原口さん。

 特にコーヒーにこだわりがあるといい、希少豆のスペシャルティーコーヒーを1杯ずつハンドドリップで入れる。コーヒー豆の鮮度を大切にし、フレッシュな豆を仕入れるようにしているという。現在提供しているのは「コロンビアトトロ アース」と「ホンジュラス レイナメルセデス アース」(以上500円)の2種類で、時季により種類は変わる。そのほか、エスプレッソコーヒーマシンで入れる「279ブレンド(アメリカーノ)」(450円)、カフェラテ、エスプレッソなども用意する。

 「自分の子どもが小さかったころは、子連れで入れる店は少なかった。子育て世代のお母さんたちが1時間だけでも日常を忘れられる空間でくつろいで、明日も頑張ろうと思ってもらえれば」と原口さん。「オープンして間もないが、知らない人同士が出会い、つながっていくのを目の当たりにしている」とも。

 7月には庭に6畳ほどの広さの小屋が完成予定で、そこでワークショップやハンドメード品の販売を行ったり、子どもたちの学習スペース、レンタルスペースなどに利用したりしていきたいという。

 営業時間は10時~17時(ランチは11時から食材がなくなるまで、予約可)。土曜・日曜定休。駐車場は1台。

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