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「船橋市ものづくりグランプリ」認証式 受付サービス「アポ楽」ほか3製品

左からウィザード社長石井さん、大塚硝子社長の大塚さん、松戸徹市長、ニチオン社長の本田さん

左からウィザード社長石井さん、大塚硝子社長の大塚さん、松戸徹市長、ニチオン社長の本田さん

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 船橋市は、市内の中小企業者が生産した優秀な新製品を表彰する「船橋市ものづくりグランプリ」の2020(令和2)年度認定製品を決定し、9月24日、船橋市役所(船橋市湊町2)で認定式を行った。

「アポ楽」

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 同グランプリは中小企業者のものづくり支援と、市内工業のさらなる活性化を図ることが目的。2016(平成28)年度に始まり、今年で5回目になる。認定製品については広報紙やホームページなどでPRするほか、市が試験的に購入するトライアル発注の対象になる。本年度は4月1日から6月30日まで募集し、3事業者が製造する3製品が認定された。

 今回、同グランプリに選ばれたのはウィザード(本郷町)の製品「アポ楽」、大塚硝子(藤原4)の「船橋カレイドスコープシリーズ」、ニチオン(栄町2)が開発した「SOC アプリ」の3点。

 「アポ楽」は、QRコードとiPad を利用した企業の受付クラウドサービス。コロナ禍前から開発に着手していたという社長の石井浩一さんは「これまでの手書きで受付票に記入し訪問先の担当者に内線電話するなど、手続きのわずらわしさから開発を始めたが、非接触で、接触履歴が残るものなので、コロナ禍において皆さまのお役に立てれば」と話した。

 「船橋カレイドスコープシリーズ」は、伝統工芸品の江戸切子と海老川の桜をイメージしたサンドブラスト加工を組み合わせたグラス。社長の大塚義雄さんは「コロナ禍で、心の拠り所として文化が大切にされる時代になり、海老川の桜の満開のイメージで作らせていただいた。飲料を入れて上からのぞくと万華鏡のようにみえるのが特徴」と話した。3アイテムに赤と青の2色による6タイプがある。

 「SOCアプリ」は個人の心のセルフケアを目的にしたストレス対処力が診断できるアプリケーション。予防精神医学の観点から開発された29の質問項目に答えることで、自分自身のストレス対処能力の属性が測定できるというもの。社長の本田宏志さんは、「行動変容を知り属性を認識することで、ストレス解消して息抜きの力をつけていただければ」と話す。ニックネームなどで登録できるもので、現在約2000人が登録しているという。

 松戸徹市長は、まさに今のコロナ禍で、「アポ楽」は必要とされているものであり、「カレイドスコープグラス」については市の式典で使用が決定していること、「SOCアプリ」についてはストレスの対処法として重要であることを伝え、3社に「新しい時代の始まりとなる年、あるべき社会がどういったものになるのかを考え、技術を生かしていってもらいたい」とエールを送った。

 同グランプリ認定期間は2024年3月31日まで。

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