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船橋市が「商工業戦略プラン」策定 「チーム船橋」掲げ住みたい街目指す

チーム船橋でつなぐ市民力と産業力をテーマに

チーム船橋でつなぐ市民力と産業力をテーマに

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 船橋市が民間有識者や経営者、市民の代表者などの力を借りて今後10年間の方向性を決める商工業の戦略プラン「ONRY ONE CITY FUNABASHI」を策定し1月27日、船橋市役所(船橋市湊町2)で民間有識者や各団体代表者に委嘱状の交付式を行った。

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 「ONRY ONE CITY FUNABASHI」では船橋市商工業戦略プラン推進会議を設置。市の商工業が持続的な発展を遂げるために、事業の効果的かつ効率的な推進を図るよう、5つの重点プロジェクトを連携させ、調整しながら事業を進捗管理していくことを目標としている。

 同戦略プランは「船橋市商工業戦略プラン推進会議」メンバーと、実働部隊のプロジェクトメンバーから成る2段構えの組織。推進会議で決定したプランを効果的に実施するために、「つなげる」「育てる」「集める」「極める」「広げる」の5分野でプロジェクトメンバーを組織する。

 推進会議の構成員は、学術関係者、商工会議所、商店会連合会、大型店連絡協議会、地域工業団体連合会、貿易振興会、総合卸商業団地協同組合、農協、漁協、観光協会、自治会連合協議会、市役所などの代表者から成る。

 会議の委員長は千葉商科大学サービス創造学部の教授・石井泰幸さん。副委員長に船橋商工会議所会頭の伊藤賢二さんが就任した。プロジェクトは各種団体や市民から若手メンバーを積極的に採用。実態に則したプランが進められるように配慮されている。

 プランの目標は、10年後の将来像を魅力ある都市「住みやすい街から住みたい街」に発展させること。市民と事業者を「チーム船橋」として連携させ、船橋らしさを際立たせ、産業力と市民力で「オンリーワンの産業都市・世界の船橋」を目指すとしている。

 商業戦略、工業戦略、横断的戦略のそれぞれに目標を設定。重点プロジェクトでは、「つなげる」でチーム船橋推進事業、共同ビジネスマッチング事業、企業のホームページなどの活用支援事業などを掲げている。

 「育てる」プロジェクトでは、若手や第2創業者の育成事業や、ダイバーシティ推進事業、インターンシップ推進事業、地域産業を担う子ども育成事業などを挙げ、産業の育成をメーンに据えている。

 「集める」プロジェクトでは、商店街まちづくり・賑(にぎ)わい推進モデル事業、個店の魅力向上事業、まちづくり協定の推進、大型商業施設連携船事業、観光・文化地域活性化推進事業を挙げ、「極める」プロジェクトでは成長産業の立地促進、ベンチャー企業育成事業、製造・研究所賃貸施設の整備支援事業、中小企業の開発力・販売力向上支援事業、工業団地強化推進事業などを予定する。

 「広げる」プロジェクトで挙げるのは、海外販路拡大支援事業、国内外へ広がる販売拠点事業、インバウンド誘致促進事業など。それぞれの重点プロジェクトでは主体となって行う経済団体を連携先とともに挙げ、2年以内の短期、5年以内の中期、10年以内の長期と、期間を定めてより具体的な目標が設定されるようにした。

 戦略プランが詳細に掲載されている冊子「ONRY ONE CITY FUNABASHI」は、市役所などで一般にも配布している。

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