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船橋と岩手の騎手が交流競争 東日本大震災復興支援で

騎手が黙とうを行う様子

騎手が黙とうを行う様子

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 船橋競馬場(船橋市若松1、TEL 047-431-2156)で3月11日、「船橋・岩手ジョッキーズ交流競争第1戦第2戦」が行われた。

第8レースの様子

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 同企画は、東日本大震災復興支援を目的として実施。「3月11日に船橋競馬場で開催されることは決まっていた。黙とうは昨年も行ったが、震災から5年を迎える日に何か復興支援につながることができないだろうかと思い、岩手競馬場に声を掛け実現した」と同競馬場広報課。

 第8・第9レースは、2015年度の成績上位者から選抜された岩手と船橋の代表ジョッキー12人でレースを実施。両レースの売り上げの5%は日本赤十字社を通じ、東日本大震災の被災者へ寄付する。

 この日は、投票場付近で「復興ののろし」と題したパネル写真も展示し、同所の被災状況および復旧工事の模様など記した記録映像も上映。足を止めて見入る来場者の姿も多くあった。

 催しは、岩手と船橋の代表ジョッキー各6人ずつの紹介式からスタート。船橋競馬場所属から出場する、森泰斗騎手、左海誠二騎手、中野省吾騎手、本田正重騎手、本橋孝太騎手、石崎駿騎手に続き、岩手競馬場所属から出場する、山本聡哉騎手、村上忍騎手、山本政聡騎手、高松亮騎手、齋藤雄一騎手、菅原俊吏騎手が紹介された。

 震災が発生した時刻14時46分には、騎手や関係者がパドックに整列し、哀悼の意を表し1分間の黙とうを行った。

 迎えた第8レースと第9レースは、先着順にポイントを付加し、合計ポイントの高い騎手が優勝とするルールで実施。騎手たちは、ファンの声援を浴びながら本馬場を駆け抜け接戦を繰り広げた。

 写真判定の結果優勝したのは、両レースを制覇した岩手競馬所属の山本聡哉騎手。準優勝は同じく岩手競馬所属の菅原俊吏騎手が勝ち取った。山本騎手は「大事な人を亡くした人がたくさんいる中、自分が競馬をさせてもらっているのは大変ありがたいこと。風化させぬよう、競馬場からも発信できるよう僕も 頑張りたい」と力強く話した。

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