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船橋市北部清掃工場が来春刷新 余熱利用でスパも併設

北部清掃工場パース

北部清掃工場パース

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 船橋市が運営する北部清掃工場(船橋市大神保町)が4月1日、刷新され、隣接敷地内には船橋市北部清掃工場余熱利用施設(愛称「ふなばしメグスパ」もオープンする。

健康浴施設パース図

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 現工場の老朽化に伴い2013年から建て替え工事が行われてきたが、現在は試運転期間中。

 1983(昭和58)年から稼働し、市内の可燃ゴミの約半分(1日約250トン・2015年度実績)を処理してきた同工場。現在同工場で扱っているゴミは可燃ゴミと可燃性粗大ゴミ。建て替え工事のため、現在は1日あたり1世帯の持ち込みを5点までに制限しているが、2017年4月からは持ち込み制限がなくなり、不燃性の粗大ゴミも持ち込めるようになる。

 「環境にやさしい清掃工場の実現」を目指し、余熱を利用した施設も新たに建設する。余熱利用施設の愛称は「ふなばしメグスパ」。同施設は、地上1階建て、延べ床面積は約625坪。建物内には温浴施設、健康浴施設のほか軽運動室を併設している。

 温浴施設は男女別大浴場、炭酸泉槽の露天風呂、サウナを完備。さらに男女別の温浴施設間に健康浴施設があり、全長15メートルの歩行浴用プール3レーンとジェットマッサージエリアを設置。使用料は、大人=500円、小中学生=250円、65歳以上の高齢者=400円で、温浴施設と健康浴施設の両方を利用できる。

 軽運動室は全面鏡張りで約20坪。ダンスやヨガなどに利用でき、2時間ごとの専用使用で、使用料は600円を予定。

 ロビーには軽食コーナーと売店を設置。その他、入館しなくても建物の外から利用できる「産地コーナー」で、周辺農家の新鮮野菜や船橋の特産ブランドなどを販売する予定。駐車場は普通車122台(車いす利用者用2台含む)と大型車4台を用意。

 「ふなばしメグスパ」の稼動に必要な電力は、ゴミ焼却により発生する熱(蒸気)を利用する。同じく清掃工場の電力も余熱を利用して発生した電力で賄い、余った電力は電力会社に売却する。船橋市では、こうした環境マネジメントシステムを運用、環境負荷の低減を目指しているという。

 愛称の「ふなばしメグスパ」の「メグ」は「めぐる」に由来。ゴミを焼却して発電を行う「循環型社会」の象徴として清掃工場を捉え、生き物の循環、血液や元気の循環、地域を巡る拠点施設などさまざまな循環、「巡る」を意味している。  

 2017年4月1日には北部清掃工場の竣工式典と余熱利用施設のオープン式典の開催を予定する。

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