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ふなばしアンデルセン公園で企画展 「一枚の紙から始まる切り紙と音の物語」

トーブン・ヤールストルム・クラウセンさん(左)とロバート・コール・リジィさん(右)

トーブン・ヤールストルム・クラウセンさん(左)とロバート・コール・リジィさん(右)

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 船橋市が運営するふなばしアンデルセン公園(船橋市金堀町)子ども美術館で現在、企画展「一枚の紙から始まる切り紙と音の物語」が行われている。

展示の様子(関連写真)

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 同公園は、船橋市とデンマーク国オーデンセ市が姉妹都市提携を行っていることから世界中で唯一、「アンデルセン」の名を冠することが許可されている施設。H.C.アンデルセンはオーデンセ市の出身。童話作家として知られているが、切り紙作家としても著名で多くの作品が残されている。

 同公園の子ども美術館では定期的に切り紙作家による企画展やワークショップ、子どもたちを対象にした切り紙コンクールを定期的に開いている。今年は日本とデンマークが外交関係樹立150周年の節目に当たることから、デンマークの作家による現代アート展を企画した。

 今回、企画展のためにデンマークオーデンセ市から切り紙作家のトーブン・ヤールストルム・クラウセンさん(52)と、サウンドアーティストで作曲家のロバート・コール・リジィさん(52)が来日。紙とハサミ、切り紙と音をテーマに「コンセプチュアル・アート」と呼ばれる作品を展示している。

 同館の展示室1と2を連動させて展示。展示室1では、人々の苦悩や悩みを黒い紙とハサミで表し、トーブンさんの詩を20カ国の言語で翻訳し朗読した声が流れている。

 展示室2は一転して明るい照明の下、壁面を使って切り紙ができる様子を大判のパネルで、「一枚の紙が命を持って自己主張をしていく様がはっきりと分かるように」展示している。一枚の紙がトーブンさんのハサミで「命を持った」瞬間を再現。切りくずもデスクに散らかったままになっている。

 同館の担当者は「完成した作品の展示だけでなく、その過程で生じたハサミの音、椅子や机の擦れる音、トーブンさんの息遣いも含めて全てが作品となっている」と話す。音はロバートさんが収録したものという。

 開園時間は9時30分~16時(土曜・日曜・祝日は17時まで、最終日は15時まで)。入園料は、一般=900円、高校生=600円、小中学生=200円、幼児=100円。10月1日まで。

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