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船橋の漁師・大野一敏さん、エッセー本「おやじの海 勝手のカズ」出版

大野一敏さん

大野一敏さん

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 船橋で長く漁師を営み、船橋市漁業協同組合の理事長を務め、海を生かしたまちづくりに携わってきた大野一敏さんが、著書「おやじの海勝手のカズ」を出版した。

船上の大野さん(関連画像)

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 タウン誌「KIRACO(きらこ)」に寄稿してきた漁師町の風情を感じさせる連載エッセー「湊町暮らし」(2001年3月~2017年12月分収録)や、読売新人京葉版に掲載された原稿、雑誌「KAZI(舵)」での連載記事などを編集したもの。
発行者は元船橋市職員で現船橋市議会議員の島田泰三さん。企画編集をきらこ編集室(習志野市香澄4)が手掛けている。

 「湊町暮らし」には、消費者が魚一匹丸々の購入を好まず、必要な分だけ購入し調理にも簡単な切り身を好むようになったことから漁獲量と消費量に魚価が比例しなくなったことや、東京湾の経済優先な埋め立てが漁場や生態系、自然環境に与える影響などが書かれている。

 長い漁師生活の中で出会った「大物」や「珍客」の話、街づくりの中心人物として携わってきた各種のイベント、大野さん自身が海上から見た船橋や日本の街づくりに関する提言、その時々の時事ネタも収録。2011年3月の記事では、東日本大震災当時の船橋港の様子や津波の影響、その後の風評被害について触れている。

 「旬の味」と題した船橋港の旬な食材について語るコンテンツも用意。のりのつくだ煮や、スズキ、イワシ、イシガレイ、ばか貝、アサリ、ボラ、アカエイ、イシモチ、ウナギなど東京湾で捕れる海産物の調理方法を紹介している。

 412ページ、一部カラー。価格は2,000円。現在は大野さんの友人や関係者を通して販売し、今後市内の書店を中心に取り扱いを広げる予定。

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