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市船が駅伝で男女そろって24年ぶり全国へ 男子8年ぶりVで女子3連覇

わずか胸の差での優勝(提供画像)

わずか胸の差での優勝(提供画像)

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 市立船橋高校が、千葉県総合スポーツセンター発着の特設周回コース(千葉市稲毛区)で10月25日に行われた全国高校駅伝競走大会千葉県予選に出場し、総合タイム2時間4分47秒で優勝した。

チームワークの良さが自慢だという市船陸上部

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 ゴール直前まで僅差で競り合った八千代松陰高校と同タイムとなったが、胸の差で市立船橋が8年ぶりの栄冠を手にした。

 1区(10キロ)を任されたのは大竹優之心選手で、29分38秒と力強い走りでトップと15秒差の好位置でたすきをつないだ。2区・持田泰宏選手、3区・吉村血莉一郎選手らが堅実なリレーを続け、4区・松尾航希選手が24分6秒の区間新記録の走りで、4秒差でトップに。

 5区・小用太陽選手、6区・古屋楓太選手では、八千代松陰5区・高澤颯選手(8分41秒)と同6区・松本大輝選手(14分31秒)が区間賞の走りを見せ、それぞれ差を1秒ずつ詰められるデットヒートになった。

 最終7区(5キロ)のアンカー・新居田朝信選手が2秒差でたすきを受け取り、八千代松陰・上杉創亮選手の猛追をしのぎ、ゴールでは両校がほぼ同時にテープを切ったが、わずか胸の差で勝敗を決した。

 この劇的なレース展開に、ゴール後にはアンカーの選手が2人ともその場に倒れ込むなど、体力の限界まで出し切った様子が見られた。

 女子長距離部も同日開催の大会で3連覇を果たしており、24年ぶりとなる男女アベックでの全国大会出場を決めた。県内でも男女ともに全国の舞台へ進む学校は少なく、市立船橋の厚い選手層と組織力が光った結果となった。

 同校陸上部の指導方針は「走力だけでなく、人間力の育成」も重視しており、全員が同じ目標に立ち、互いを支え合う文化が根付いているという。監督は「最後は本当に胸の差だった。全員がつないだたすきの重みが結果につながった」と話す。

 全国高校駅伝大会(都大路)は12月、京都市で開催予定。船橋市内の中学校卒業生・松尾航希選手は「全国でも区間賞を狙いたい」と力強く意気込みを見せる。

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