郷土資料館(船橋市薬円台4、TEL 047-465-9680)の3階「ふなばしギャラリー」で9月8日、日本大学理工学部博物館実習生によるパネル展示「船橋の自然み~つけた」が始まった。
2016(平成28)年度から同館では、日本大学理工学部の学芸員課程と連携し、学芸員課程で学ぶ学芸員の卵である「ミュージアム・アソシエイツ」の展示活動に協力してきた。
日本大学理工学部は、航空宇宙工学科、電子工学科、応用情報工学科、土木工学科、精密機械工学科など14学科があり、船橋キャンパス(習志野台7)とお茶の水の駿河台キャンパス(東京都千代田区)の2つのキャンパスがある。2004(平成16)年には科学技術資料センター(CST MUSEUM)を開設し、資料の収集・展示や調査・研究などを行い、学芸員資格を取得するための学芸員課程も設けた。
去年まで、防災や船橋の電力事情をテーマにした体験型展示など、夏休みの子どもたちに向けたワークショップを開催してきた。本年度も学芸員資格取得のための博物館実習を行う予定で準備してきたが、今回は新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、パネル展示のみの開催となった。
学生たちはオンライン授業で各自パネルを制作。動画による解説を組み合わせて、博物館実習を行う。展示内容は、同館に隣接する薬園台公園に繁茂する植物について。「船橋のお花を見つけよう」「花はいつ咲く」「タネと鳥の関係」「タンポポの知恵」「サクランボの不思議」「アジサイの秘密」「薬園台公園に行ってみよう」「詳細説明の植物図鑑」「なんのタネかな」などのパネルを展示している。
館長補佐の栗原薫子さんは「理工系の学生さんらしく、ただ植物を紹介するだけではなく、植物の不思議な力についても紹介している。『へー、そうだったんだ』と思うことがたくさんある」と話す。
開館時間は9時~17時。月曜休館(9月21日・22日は開館し23日休館)。10月25日まで。