
3年に1度の「湊町八劔(やつるぎ)神社本祭り」が7月12日の例大祭に始まり、7月18日~21日の4日間は湊町と浜町エリアで「みこしのゆすり込み」が行われた。
同祭りは江戸時代から続くとされる漁師の夏祭りで、大漁や疫病退散、海陸安全などを願って3年に1度開催されている。湊町連合自治会が主催し、自治会の12町会が当番を持ち回りで担当し、36年に1度だけ回ってくる大役として地域で受け継がれている。
今回当番を務める西七町会の関係者は「年々暑くなっているので、無事に終わればと思っている。漁師は減ってきているが、歴史ある大切な祭り」と話した。
同祭りではみこしを漁師の船に、みこしを支える人たちを波に見立てて、二天棒のみこしを左右に大きく転がすように揺らす「みこしのゆすり込み」が各町会で行われる。ゆすり込みには、多くの見物客が集まり、写真を撮ったり歓声を上げたりする様子が見られた。併せて、海沿いには大漁旗が掲げられた。
同町会の内海進三郎会長は「3年前はまだコロナ禍の影響があったが、ようやく例年通りの祭りができてうれしい。みんな気合を入れてこの祭りに参加している。町会によっては、祭りの日に合わせて公園で夏祭りを開くところもある。西七町会はお盆明けに子ども祭りを行う予定。地元には楽しい祭りがあるということを子どもたちに伝え、地元に愛着を持ってもらえれば」と期待を込める。