西船橋商店会で初開催となるイベント「にしふなばし百円商店街」が2月22日、西船橋駅ロータリーから国道14号線までの範囲の商店と店舗前の軒先を利用して行われた。
同イベントは、山形県新庄市の「新庄南・北本町商店街」が発祥の商店街活性化イベント。参加各店が趣向を凝らし、人目を引く100円商品やサービスを用意し、商店街に人を呼び込みにぎわいを創出しようという取り組みで、全国各地の商店街に広がっている。
今回、同商店会では開催時間を14時~20時に設定。同商店会の加盟店に居酒屋など夜間営業主体の店舗が多いことから、他エリアで行われてきたものとはスタイルを変えた。
商店会に加盟している既存店は、独自の商品を販売するなどさまざまな趣向を凝らして100円商品やサービスを提供した。中でも、駅ロータリーに面している不動産業の十河商事では、「賃貸の仲介手数料を100円」や「最初1カ月の家賃100円」などのとっぴな企画を打ち出し、この日5件の申し込みがあったという。
飲食や物販以外の商店でも、目先を変えたサービスや通常は販売していないものを仕入れるなどし、100円で販売した。商店街加盟の店舗以外に、市民活動団体やボランティア団体なども休みの店舗前のスペースを利用して模擬店を出店した。
この日、各商店で提供した100円商品は、和菓子店の梅翁総本舗「老舗の豆大福」、ラ・ドゥ・セヴォ美容室「イケメンが作るクラムチャウダー」、レフェリー島田さん「戦いを制するフランクフルト」、おおつか文具店「こんな釣り初めて!文房具釣り」など、50種以上にも及んだ。
事前に新聞折り込みや店頭チラシなどで告知した同イベント。開始時刻の14時前から行列ができた店舗もあった。この日一番の行列ができたのは、大人用ダウンジャケットを100円で提供した同商店会・鎌倉龍男会長が経営する衣料品店のKAMAKURAYAだったという。
イベントにはおよそ5000人が訪れ、「いつもの日曜とは比べ物にならない」と商店会関係者は笑顔を見せた。