千葉県警察本部(千葉市中央区長洲1)が3月24日、2015年度警察官募集用ポスターにふなっしーを、同パンフレットに市川市内在住の漫画家・本宮ひろ志さんの描いたオリジナルイラストを採用すると発表した。
採用試験の日程や予定人数、募集活動の開始期間などを効果的に広報することで、優秀な人材の確保を図ることが目的。
特にふなっしーを起用した理由について、「今年の年頭視閲や昨年度の募集活動応援大使としての実績、自分がどんなにつらくても皆を笑わせ日本を元気にしたいという信念の下、被災地に赴き無償で活動する、時に自己犠牲を伴う姿が警察活動に通じるところがある」と説明する。
パンフレットは「無鉄砲(やんちゃ)な君も大歓迎!!」というキャッチコピーとともに、表紙に本宮さんの描いたオリジナルイラストを掲載。上着のボタンを外し制服を着崩した、既存イメージの警察官とは一線を画した人物が警棒を振り上げ、ジャンプしている躍動感あるものを起用した。
裏表紙には、県警本部前に止められたパトカーを前に制服警官と私服刑事をイメージした人物のイラストを掲載。私服刑事はネクタイを風になびかせ、本宮漫画特有の無造作ヘアスタイルの人物。いずれもこれまでの堅いイメージから脱却した、新しい警察官採用試験への意気込みが感じられるものになっている。
千葉西警察署では振り込め詐欺撲滅キャンペーンキャラクターに「テニスの王子様」、松戸市内の警察署では「地獄先生ぬ~べ~」、同市防犯協会では「萌えキャラ」を採用するなど、千葉県内の警察署などではサブカルチャーに親しみのある若者に訴求するキャラクターを積極的に取り入れている。
ポスターはA4サイズ1万枚、B2サイズ4000枚、パンフレットは2万5000部を印刷。3月17日から千葉県内39警察署等で掲示、配布を行う。
警察官の採用予定人数は昨年対比で65人増員の550人。千葉県警察官の条例定員が50人増員になることから、昨年対比での増員となった。千葉県警察の応募者数は、2011年の7372人から昨年の4907人まで4年連続で減少傾向にある。
県内での試験は5月と9月の2回を予定。県外の共同試験は8月上旬から12月中旬までの間に実施を予定している。