船橋市内の町並みを案内する団体「ふなばし街歩きネットワーク」(TEL047-422-0596)が4月2日、新コース「旧塩田と海岸沿いのミステリーゾーンを歩く」のモニタートライアルを行い、20人が参加した。
この日は「旧塩田と海岸沿いのミステリーゾーン」を案内した(関連画像)
同団体は船橋市観光協会が認定した市民ガイド「ふるさと案内マイスター」が加入しているガイドボランティア団体。「ふるさと案内マイスター」を養成する「船橋観光まちづくりスクール」の運営も行っている。「船橋を大好きな市民の輪が広がり、地元を活性化させることを目的としている」と観光協会担当者。
街歩きコースは現在、船橋市内の町なか、海寄り、海老川、飯山満、木下など10コースで展開。随時新コースを考案しており、今回、「旧塩田と海岸沿いのミステリーゾーンを歩く」が加わった。
ふるさと案内マイスターの田中由喜子さんは「三田浜楽園」跡の案内で、塩田跡地に作られた同園がかつて遊園地や割烹(かっぽう)旅館、レジャーランドだったことを説明。「玉川旅館で太宰治が執筆した『桔梗(ききょう)の間』が有名だが、実は川端康成も執筆の場として『三田浜楽園』に滞在し、小説『童謡』などを書いた」とも。
山谷澪では同マイスター西崎友章さんが「阪神淡路大震災をきっかけに、船橋では独自に海水消火栓を開発した。震災などで消火栓が使用できなくなった場合、船橋には海が近いことから東京湾の海水を山谷水門から取水、圧送管で通して5カ所の海水消火栓から消火活動できる」と説明した。
終了後、参加者からイベントに関しての意見を収集。中には「説明が長過ぎる」といった指摘もあり、今後修正しながら11コース目として準備していくという。