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船橋にどら焼き専門店「待庵」、パンケーキブームに乗り出店

オーナー独自に開発したホイップクリーム入りの「待庵どら焼き」

オーナー独自に開発したホイップクリーム入りの「待庵どら焼き」

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 御滝公園前の建物1階に、どら焼き専門店「待庵(たいあん)」(船橋市南三咲2、TEL 047-440-3255)がオープンして2カ月がたった。店舗面積は接客スペースだけで約4坪。専用駐車場を1台分用意する。

個人的にもどら焼きが好物だというオーナー安中政幸さん(関連画像)

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 同店の店主・安中政幸さん(37)は栄養士の資格を持ち、大学病院の献立を作る仕事に就いていた。それまでにも規模の異なるいくつかの病院で管理栄養士として献立を作るだけでなく、実際に調理や仕入れなどさまざまな経験を重ねてきたという。

 そんな中、「いつかは自分で店を出してみたい。食べる人の笑顔を直接見てみたい。病院ではほとんどの人が食べることのできなかった嗜好(しこう)品を手掛けてみたい」という思いが募り、自身も大好きなどら焼きの専門店を開いた。店名は、千利休の茶室から命名。「どら焼きは子どもから大人までみんなが大好きなのに、この周辺に専門店は見かけない」と笑顔を見せる。

 「最近はパンケーキがブーム。どら焼きの皮は砂糖の分量を変えるだけでパンケーキと同じになる」という管理栄養士らしい考え方で、パンケーキのアイスをあんこに変えて挟み込む「どら焼き」を考案した。

 店名を冠した「待庵どら焼き」は、十勝産のあんこと手作りのホイップクリームを挟み込んだ同店ナンバーワンの人気メニュー。ホイップクリームが苦手という客のためにスタンダードな「あんこ」(130円)もグランドメニューで用意する。それ以外は月ごとに入れ替え、5月は「カスタード」(130円)、「抹茶」(140円)、「栗」「求肥(ぎゅうひ)」(以上150円)を提供する。

 「焼き立てを食べてもらうのもおいしいが、2~3日後にピークを迎えるように工夫してある」と安中さん。皮を焼く時に含む蜂蜜や砂糖の分量調節、皮自体の硬さ、あんこの粘度などの調整で、あんこの水分を吸収した皮が味わいを変えていくようにしているという。

 他店を食べ歩き安中さん自身が作りたくなったものや、常連客のニーズからメニューを開発。そうした取り組みが実を結び、一度来店した客が土産として持参した先で口コミを聞きつけ、次の客として訪れるようになったという。オープンから2カ月が経過し、多い日は300個以上のどら焼きが売れ、週4日の営業で販売数1000個に届きそうな日もあるという。

 営業時間は10時~17時(売り切れ次第終了)。月曜~水曜定休。

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