新京成線高根公団駅から徒歩10分の「Natural Kitchen EN'S」(船橋市大穴南5、TEL 047-427-7007)がオープンして5カ月がたった。
「和食屋だった場所を縁があって引き受け、夫婦で店を出した」と話すのはオーナーシェフの針ヶ谷光紀さん(38)。生まれは野田市だが、小学生時代から船橋で過ごした。料理番組を見て料理に興味を持ち、20歳のころからホテルで働き、その後長野のペンションで働きながら薬膳料理などを身に付け、調理士の資格を取った。
店舗面積は21坪。席数は4人掛けテーブル7つの28席。掘りごたつ式の小上がりも用意する。内装は以前の和食店の面影を残しつつも、ナチュラルテイストで落ち着いた色調に仕上げた。「ショーウインドーは妻がディスプレーしている。店内にはもっと緑を増やしてナチュラル化していきたい」と針ヶ谷さん。
「人と人とのご『縁』・人と人とをつなぐ『宴』・角がない『円』・あでやかな彩の料理をイメージしての『艶』など、多くの『EN』が集まる場所を目指して店名を決めた」という。「盛り付けや皿を変えて、パターン化せず常に一番いいものを追求している」とも。
「体に優しい、体にいいものを提供したい」という思いで、有機野菜や無農薬野菜を全国から取り寄せている。新鮮な魚介類を手に入れるため、船橋市場にもよく仕入れに行くという。地産地消も心掛け、「どこのどういう人がどう作っているのか産地見学をしたり、勉強会をしたりしている」と針ヶ谷さん。「自分が納得できる安心安全な食材を使っている」とも。
メニューは、「SpecialEN'Sサラダ」や、オーガニックスパイスにエリンギ、パプリカ、レンコン、シシトウなどなじみの野菜や「インカの瞳」「ノーザンルビー」「シャドークイーン」など珍しいジャガイモなど10種以上の野菜を使った「EN'Sカレー」(1,000円)などを提供。市場で手に入れた新鮮な魚介で作る「海鮮丼」も1日5食限定で用意する。いずれもご飯は酵素玄米などを使っている。リクエストがあればコースメニューも対応する。
今後について、針ヶ谷さんは「テークアウトキッチンカーなど、やりたいことがありすぎる」と笑顔で話す。
営業時間はランチタイム=11時30分~15時、ディナータイム=17時30分~22時。月曜定休。