プロバスケットボールbjリーグ所属の千葉ジェッツ(船橋市西船4)が現在、2012-2013シーズン以降の「将来」に向けて新体制の基盤作りを着々と進めている。
同社は6月23日、2013-2014シーズンより日本バスケットボール協会傘下の「新リーグ」へ参加すると発表した。2012-2013シーズンは現在の「bjリーグ」に所属したままゲーム運営を行うという。
同社によると、これまで日本のバスケットボール界では、JBLとbjリーグという2つのプロリーグが存在しており2013年の統合を目指して調整 が進められてきた。しかし、統合に向けた調整は難航。そこで、同協会はバスケットボールのトップリーグをつくり、競技の底上げを図るために「新リーグ」の構想を打ち立て両リーグから参入チームを公募することになったという。
トヨタ自動車や日立製作所など企業チームが多く所属するJBL側は年間の試合数が増加する事での経費の増加などを懸念、bjリーグ側では新リーグがプロリーグではない事で「事業性が担保されない」などを理由にリーグ参加に難色を示していた。
今回の新リーグ設立に当たって、新規参入チームやJBLからのリーグ参入例は見られたが、bjリーグからの新リーグ参入は同社が初めて。同社の島田慎二社長は「新リーグ参加により試合数の増加や、田伏勇太選手(31)ら日本のトップ選手との対戦試合などでファンや地域に貢献できる」と判断した。
併せて、2012-2013シーズンに向けた選手契約の見直しも発表された。新シーズンに向け選手との契約継続の基本合意がなされたのは、一色翔太選手(24)、田中健介選手(27)、中村友也選手(29)の3選手。一方で、選手契約が満了となったのは、佐藤博紀選手(30)、ジョージ・リーチ選手(31)、板倉令奈選手(31)、佐々木クリス選手(32)、モーリス・ハーグロー選手(28)、ガストン・もリヴァ選手(27)、八幡幸助選手(23)、アントワン・ブロキシー選手(32)、亀崎光博選手(25)、石田剛規選手(29)、ジャメル・スタテン選手(29)、白田敏人選手(26)の12人。
今回選手契約満了として発表された12選手の中には、1試合平均得点がリーグ3位で2011-2012シーズンに10月「月間MVP」を取得したモーリス・ハーグロー選手や、同じく平均得点4位のジャメル・スタテン選手なども含まれており、今後の動向が注目されている。