約30年前からハイビスカスの出荷を主力事業として成長してきた船橋市内の農家「紅和園」(船橋市二和東2)が、母の日・お中元を経てこれから迎える夏本番に、本格的な出荷ピーク時期を迎える。
紅和園は、全国でもハイビスカスが珍しかった30年ほど前から、大田市場をはじめ都内の市場で「千葉県のハイビスカスといえば『紅和園』」というブラ ンドを築いてきた。同園は、自ら運営する直売所と市場出荷を主軸に成長。現在では、鉢植えの植物に起こりがちな根詰まり問題を解消したハイビスカスの出荷 やインターネットでの花卉(かき)販売を専業としている企業とのタイアップで、豊富な品数を武器にさらなる成長戦略を練っている。
同園にはこの時期、30品種以上2万鉢程度の在庫がある。3.5~8号鉢までのサイズで価格は300~3,000円。大輪のハイビスカスや八重咲きのハイビスカスといった珍しいものも見られる。特に、鮮やかな赤の大輪が特徴で過去に特許も取得していたという「バーミロンリーダー」は、他ではみられない品種だ。
代表の竹之内範人さんは、「直売所は豊富な種類と品数から選ぶ楽しさがある。贈答などで一風変わったものをお探しの際には、気軽にお越しいただければ」と笑顔を見せる。
ハイビスカスの開花ピーク時期は、5月上旬~7月末。盛夏時期には多少成長速度が弱まるという。夏の盛りが過ぎた9月中旬~10月終盤は、開花を楽しむことができるという。
営業時間は、10時~17時。直売所の営業時期は、5月上旬~7月末(ハイビスカス)、10月下旬~12月末(シクラメン)。問い合わせは同農園(TEL 047-448-2227)まで。