千葉県内外から集結したフラガール約600人が代わる代わる踊るフラの祭典「ふなばしハワイアンフェスティバル」が9月17日、船橋港親水公園とららぽーと中央広場の2会場で開催された。
開催は今回が初めて。「かつてこの地にあった『船橋ヘルスセンター』ではフラダンスが盛んに行われていたという。これを踏まえ、フラと船橋を結びつけた。震災で東北が大きなダメージを受けたがフラを通じて復興支援にも協力したい」(山﨑健太朗実行委員長)と、市内の若手経営者で組織された「ふなっち実行委員会」によって昨秋より準備が進められてきた。
この日は、開始直前にスコールのような通り雨が降ったもののフェス開始時間には快晴に。気温30度を超える真夏日の中での開催となった。千葉県内のほか、東京、埼玉などから20チーム約600人のフラダンサーが参加し、朝10時の開演から19時の終演まで2会場を使い順次フラを披露した。
メーン会場となる船橋港親水公園には「復興支援ブース」と「ハワイアンブース」を開設。復興支援ブースでは、岩手県・福島県物産の販売、陸上自衛隊第一空挺(くうてい)団(船橋市薬円台3)、綜合警備保障船橋支社による震災の写真展、JA市川市・JAちば東葛、船橋市漁業協同組合による朝市、東北地方蔵元の酒を飲むことで復興寄付に充てる日本酒試飲会などが展開された。ハワイアンブースでは、ハワイアン雑貨・衣料などの販売やハワイアン創作料理を提供する模擬店が多数出店。メーン会場全体で27店が軒を連ねた。
サブ会場となるららぽーとTOKYO-BAY中央広場会場では200席用意された客席が常に満席に。吹き抜けとなっている広場2階テラスからも多くの来場者がフラを観賞した。
ゲストでフェスに参加し伝統的なフラやタヒチアンダンスを披露した、いわき市内でフラダンス教室を営む須藤亜由美さんは「私が常磐ハワイアンセンター勤務時代に習っていた師匠が船橋ヘルスセンターで踊っていたことがあると聞いている。その船橋の地で踊ることができてうれしい」と話していた。
会場では、同時開催の「船橋漁港の水揚げ」「JA市川市パウダー料理コンテスト」など地元産の一次産品をPRするイベントも同時に開催されており、午前中は朝市、昼間は海をバックにしたフラダンス&タヒチアンダンス、夕方~夜間は夜景をバックにライブ&パフォーマンスと終日にぎわいを見せた。