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船橋在住の高校生・小川冬威さんが馬術日本一 夢は「大学で全種目日本一」

大会の様子を話す小川冬威(とうい)さん

大会の様子を話す小川冬威(とうい)さん

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 船橋市在住の高校3年生・小川冬威(とうい)さんが9月24日、船橋市役所を訪れ、「第35回全日本高等学校馬術選手権大会」で優勝したことを松戸徹市長と松本淳教育長に報告した。

父で、日本の馬術界で活躍する小川登美夫さんと

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 小川さんは、8月7日~9日に「ノーザンホースパーク」(北海道苫小牧市)で開催された同大会に出場し、全国の高校生選手の頂点に立った。 

 葛飾中学校出身の小川さんは、父親の影響で小学5年生からJRA中山競馬場(船橋市古作1)の「乗馬スポーツ少年団」で乗馬を始め、13歳まで所属。14歳の時に「八王子乗馬倶楽部」に入会し、現在所属している慶応義塾高等学校の馬術部と並行して活動している。今年5月に開催された「第45回全日本ヤング総合馬術大会 ジュニア総合馬術競技」では自馬で出場して優勝するなど、数々の優秀な成績を残している。

 小川さんの父・登美夫(とみお)さんは市立船橋高校馬術部(現在は閉部)出身で、パリオリンピックでは日本が92年ぶりに銅メダルを獲得した馬術のコーチを務めるなど馬術界で活躍している。

 今回日本一に輝いた大会では、大会側が用意した馬に審査ごとに乗って競技したが、小川さんは「馬との対面後、競技が始まるまでの3分間で馬を愛撫(あいぶ)するなどして感謝やリスペクトの気持ちを伝えた。自分は緊張しやすいが、それは馬に伝わるので自分もリラックスするように心がけ、どの馬も信頼して試合に臨んだ」と振り返った。

 松戸市長と松本教育長は「馬術は動物と一緒に行う唯一のスポーツ。馬に支えられ、家族や周りの人に感謝し、次回ロサンゼルスオリンピック目指して頑張ってほしい」と激励の言葉を贈った。

 小川さんは「ここ4年ほど、成績を残せない時期が続いたのでうれしい。馬術は馬を信頼し、馬と人間が互いにミスをかばい合うスポーツ。人馬ともに命がけで臨み、達成感が大きいクロスカントリーが一番好き。大学では全種目で日本一になるのが目標」と目を輝かせる。

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