
介護業界関係者による「第9回全国モルック選手権大会」で初優勝を果たした「ふなばしモルック部」が5月18日、薬円台6丁目公園(船橋市薬円台6)で公開練習を行い、選手を見ようと20人以上の市民らが駆け付けた。
優勝チームと佐藤部長(右)=ふなばしモルック部が全国大会で初優勝 秋に船橋で全国大会
同大会は全国の介護職らがつながる中で生まれたもので、「介護業界に明るい話題を」という思いが活動の原点にあるという。「第9回全国モルック選手権大会」は大阪市内で4月19日に開催され、全国から24チームが参加。船橋チームは負けなしのストレート勝利で全国制覇の栄冠をつかんだ。
ふなばしモルック部は、市内で勤務するケアマネジャーを中心とした介護関係者らで構成され、2022年10月に発足。今大会に参加した部員は6人、全国大会には2チーム体制で出場した。
モルックはフィンランド発祥のスポーツで、木製のピンを専用の棒で倒して得点を競う。屋外で手軽に楽しめる特性から、介護予防や子どもから高齢者まで幅広い年齢の人が参加できることから地域交流のツールとして注目されている。
同部代表の佐藤寛子さんは「普段は仕事場でしか顔を合わせない仲間が、モルックを通して自然とつながり合える。そうした関係が、結果的に地域の介護力にもつながると信じている」と話す。
優勝チームの地元で次回大会を開催するルールに基づき、次回の「全国モルック選手権大会」は10月12日に船橋市内で行われる予定となった。 ふなばしモルック部を中心とした実行委員会が結成され、詳細な時間や参加方法などは今後、発表する。
佐藤さんは「船橋市内の介護事業所だけでなく、近隣の八千代市、習志野市からの参加希望もある。地元企業の協力を得ながら、こうした機会を通じて介護業界を盛り上げていきたい」と意気込みを見せる。