
「全日本武道具 船橋店」(船橋市市場1)がJR船橋駅から徒歩10分の場所にある「武道センター」近くにオープンして、7月28日で1カ月がたった。日本製のオーダーメード防具を中心に取り扱う武道具専門店で、関東初出店となる。
店舗面積は約28坪。店内には、防具や竹刀、道着、はかま、柔道着などを並べる。内装はスタッフが壁を塗り替えたり、棚を手作りしたりして、手作業のあたたかさが感じられる空間に仕上げた。
店長は、法典西小学校出身で剣道の選手としても活躍している文違(ひじかい)智子さん。幼少期は水泳に打ち込んでいたが、小学6年生の時、剣道をしていた「父の勧めで剣道を始めたという。
中学・高校は東京学館浦安に進学し、大学時代には浦安市代表として全日本大会でベスト8入りを果たした。卒業後は母校である東京学館浦安高校の剣道部顧問を務めたほか、地域の道場や学校の部活などにも関わりながら、自らも現役として活動を続けている。
同店の店長に就いた経緯について、文違さんは「現役引退を考えていた頃、知人の紹介で全日本武道具センターの川辺尚彦社長と出会ったのがきっかけ。これまで剣道で多くの人に支えてもらってきたので、今度は自分が支える側になれたらと思った」と話す。
本社は宮崎県西都市にあり、取り扱う日本製の防具は全て現地の工場で職人が一つ一つ手作業で仕上げている。頭や顔の形、体格、左右の手の大きさや厚みまで細かく対応できるオーダーメードが特徴。フルオーダー品の防具一式は約40万円のものもあるという。
日本製以外の防具(一式8万9,000円~)はラオスの自社工場で製作し、日本の職人技術を踏まえて仕上げているという。竹刀は重さや形状によって種類が分かれており、文違さんのお気に入りは「斬新」と名付けられた一本だという。そのほか、道着・はかまは、綿やジャージー素材などをそろえる。
「市船が近いので、学生がよく来てくれる。皆さんに気軽に立ち寄っていただけるようなアットホームな店にしていきたい」と話す文違さん。「ここに来て剣道を頑張ろうと思ってくれるとうれしい」とも。
営業時間は11時~19時(土曜・日曜・祝日は10時~)。火曜・水曜定休。