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船橋・三咲に「森の学食ピコラフォレスタ」 高校生の食の支援と居場所提供

「森の学食 ピコラフォレスタ」の外観

「森の学食 ピコラフォレスタ」の外観

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 「森の学食PICCOLA FORESTA(ピコラフォレスタ)」(船橋市みやぎ台3)が三咲稲荷神社の向かいにオープンして、8月3日で半年がたった。

友人とのおしゃべりや勉強などにも利用できる

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 同店は建設業を営む「森興業」(三咲3)が、子ども食堂の一つとして運営する。同社では月1回、子ども食堂を実施しているが、支援の対象は中学生以下に限られている。「高校生たちが安心して栄養のある食事を取れる環境を提供し、経済的な理由などで食事が不十分になりがちな子どもたちも支援したい」と、高校生年代の健康維持や学習環境の改善を目的として開いた。

 店長の足立浩二さんは東京都出身で、現在は西習志野在住。老舗洋食店「たいめいけん」(東京都中央区)で16年間修業し、その後、千葉市内で洋食店を独立開業。「縁あって、この店を任されることになり、張り切っている。得意のメニューで子どもたちを喜ばせたい」と意欲を見せる。

 居酒屋だった空間を改装した店内には、カウンター3席、座敷テーブル20席を備える。メニューは「ビーフオムライス」「手ごねハンバーグ」のほか、「マルゲリータ」などのピッツァ、「チキンとかぼちゃのクリームパスタ」などの洋食が中心。シフォンケーキやカヌレなどのデザートも、全て店内で手作りしている。

 食事とドリンクのセットは、一般価格は1,000円だが、生徒は生徒手帳や学生証の提示で500円になる。小中学生も対象。来店していた船橋北高校に通う男子生徒5人組は「低価格で満足できるところが気に入っている」「本格的な味でおいしい」「ファストフード店より、ここに足が向く」と、それぞれ話すた。

 「フードバンクふなばし」(金杉5)理事長の笹田明子さんは「市内に子ども食堂は増えつつあるが、高校生を支援する食堂がないことを懸念していた。こうして立ち上げてくれて本当にありがたい」と話す。

 足立さんは「生徒だけでなく一般のお客さまにも足を運んでもらえるよう、魅力的な店にしていきたい。居場所という意味でも楽しんでもらえるよう、イベントなどを開いて盛り上げていけたら」と今後の展望を話す。

 営業時間は11時~20時。月曜定休。駐車場3台。駐輪場あり。

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