
船橋市地方卸売市場(船橋市市場1)で8月30日、市場関係者が主となって開催する恒例の夏祭りが開催され、多くの市民が訪れた。同夏祭りは地域住民との交流を目的に20年以上続き、恒例行事として定着している。
メイン会場は「青果物配送センター」。同所にはイカ焼きやかき氷、駄菓子やおもちゃが当たる「市場くじ」などの模擬店が多数並び、櫓(やぐら)ステージでは地域団体によるフラダンスのステージ、市内在住アーティスト・横洲かおるさんによるライブや盆踊りも行われた。
青果売り場の一部も祭り会場となり、取り扱っている果物を特価で販売する店、イカ焼き、子ども向けの射的コーナー、千葉県産クラフトビールを販売するブースなど多彩な店が並び、レジャーシートを広げて過ごす来場者も多かった。
17時30分からの福引券の配布の後、19時に始まった盆踊りでは、子どもから高齢者までが輪をつくり踊った。一番の盛り上がりを見せたのは「模擬せり」。市場関係者が軽快なトークで会場を盛り上げ、果物などの「模擬せり」にかかった商品を、来場者がアピールすることで手に入れるもの。会場では、大人も子どもも大声を上げて模擬せりに参加していた。
最後の目玉イベントは「福引抽選会」。市場関係者から集まったタラバガニやのり、マツタケ、メロン、梨など、さまざまな食材が当たる抽選会で、番号が読み上げられる度に参加者は一喜一憂した。今年初めて並んで抽選券を手に入れたという市内在住の女性参加者は「当たらなくて残念だったが最後まで楽しかった」と話し、会場を後にした。