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ひきこもり・生活困窮者らの相談窓口「さーくる」が移転 相談員も増員

船橋市の委託事業相談窓口「さーくる」メンバーら

船橋市の委託事業相談窓口「さーくる」メンバーら

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 ひきこもりや生活困窮者らの相談窓口「さーくる」が船橋商工会議所(船橋市本町1)1階に移転して、9月30日で3カ月がたつ。

フードバンクとの連携で食料の受け渡しも行う=ひきこもり・生活困窮者らの相談窓口「さーくる」が移転

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 事務所移転により、従来2フロアで執務していた職員はワンフロアに統合され、利便性も向上。相談員も稼働ベースで3人増員。移転前月平均120~130件の相談だったものが170件前後に上る相談件数に対応できる体制になった。

 「さーくる」は2012(平成24)年に「生活クラブ風の村」を母体に設立され、「地域の人と人を円のようにつなぐ」ことを目的に、その名が付けられた。

 同所は、船橋市からの受託事業として生活困窮者の総合相談を担っている。業務内容は、就労体験や職場見学、ボランティア活動の仲介に加え、ひきこもり支援や居場所づくりなど多岐にわたる。年齢や障害の有無、男女を問わず、あらゆる相談を受け止めた上で、行政窓口や地域の関係機関と連携しながら課題解決に取り組んでいる。

 近年では、農作業を通じて交流を通じた居場所作りや就労準備を目的として「さーくる農園」などの取り組みも実施。市内農家の協力を得て、作付けから収穫までを体験し、収穫物は調理実習で活用している。

 相談者は20~70代の幅広い世代に及び、生活不安や就労に関する相談が中心となっている。白田東吾所長は「地域に根ざした総合相談窓口として、誰でも気軽に来られる場所にしたい。『ここに相談すれば何とかなる』と思ってもらえるよう努めている」と話す。

 開所時間は9時~17時。土曜・日曜・祝日定休。

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