釣り好きの店主が手がける居酒屋「Anglers Dining Bay Cruise（アングラーズ・ダイニング・ベイクルーズ）」（船橋市高根台6）が京成松戸線・高根木戸駅近くにオープンして、12月10日で2カ月がたった。

住宅の2階を店舗として利用

　店主の作田修一さんは運送業を本業としつつ、2019年から遊漁船の船長としても活動。「釣り仲間と魚を持ち帰っても、調理が面倒でリリースしてしまうことが多かった。せっかくなら皆で食べられる場所を作ろうと思った」と開業の動機を話す作田さん。

　自宅の一部を改装し、建物2階にオープンした同店の広さは約5坪。カウンター5席、テーブル席2卓を用意し、最大7人が利用できる。船橋市場で仕入れた魚や自身が釣ってきた魚を使ったコース料理を提供する。

　物件探しの際、「外階段や目立つトイレの配置が気に入った」という。一見新築のようだが、フルリノベーションを施し清潔感ある内装に仕上げた。

　釣り好きが高じて釣り船も購入し、遊漁船免許も取得したという。店で食事をしてスタンプを集めると無料乗船券がもらえ、作田さんの釣り船に乗船して一緒に釣りを楽しめる仕組みも用意した。

　メニューは3,300円と5,500円の2コース。いずれも旬の魚介を使い、刺し身、焼き物、煮物などを並べる。「魚が釣れた週は、その魚を中心に内容が変わる。市場で仕入れる場合もあるが、自分で釣ったものを提供できるのが特徴」と話す。すしメニューもあり、開店に備えて築地で修業した経験を生かしている。

　釣りを通じた人とのつながりを大切にし、「ゆくゆくは釣り仲間が集う拠点になれば」と期待を寄せる。「自分で釣った魚は格別にうまい。店を通じてその体験を共有したい」と作田さん。

　営業は金曜・土曜・日曜の17時～23時。完全予約制。予約はインスタグラムのDMなどで受け付ける。