船橋市内の寺院「御瀧不動尊」(船橋市金杉6)で4月26日、地域交流イベント「滝不動のにちよう市」が初開催される。
花壇整備などを行うボランティア団体「花プロジェクト」の活動がきっかけとなり開催が決まった同イベントは、寺院の新たな活用と地域への周知を目的とし、キッチンカーや手作りマルシェなど計20店舗以上が出店する予定。
花プロジェクトは約5年前、菊地正徳さんが散歩途中に参道の清掃を始めたことから発足。飲食業に43年従事し退職を考えていた頃、「毎日散歩する中で、参道の落ち葉などが気になり、自分にできることを」と一人で掃き掃除を始めた。寺の関係者と協力し花を植え始めたことで、現在の活動へと発展した。
活動は徐々に広がり、花壇整備や樹木の剪定(せんてい)、山林の伐採などへ発展。かつて「あじさい寺」として知られた歴史を背景に、現在はアジサイの再生にも取り組む。暗く人が入りづらかった山道は整備により見通しが改善し、地域住民の散策路としての再生も間近なところまで進んできた。
「滝不動のにちよう市」は、こうした活動も含め、御瀧不動尊や地域のボランティア活動を広く知ってもらうための取り組みの一環として企画された。菊地さんが別の仕事で一緒に働いている同僚がマルシェの開催場所を探していたことから、同寺を紹介したことをきっかけに実現。SNSでの出店募集には数百件に上る応募があったという。菊池さんは主催者の一人として、「まずは人が集まる場をつくり、寺の存在を知ってもらいたい」と意気込む。
菊地さんは「会社と自宅との往復だけだった生活から、ここで人の輪が広がった。掃除や花植えを通じて地域とつながれることが何よりの喜び」と話す。今後はアジサイの本格的な再生を進め、将来的には「あじさい寺」としての復活も視野に入れる。
「滝不動のにちよう市」を通じて来訪者を増やし、活動への参加者や理解者を広げることで、寺と地域の新たな関係づくりを目指す。
「まずはこの場所を知ってもらい、気軽に来てもらえれば。そこからまた新しいつながりが生まれればうれしい」と菊地さんは話す。