ムク材を使った北欧風デザインの家具店「葉山ガーデン船橋店(船橋市市本町6)が9月12日、震災翌日のオープンから半年を迎えた。
オープン前日、既に商品の搬入と陳列を終え告知も済ませ、「明日のオープンを待つのみ」というタイミングで震災が同店を襲った。「鏡やランプなどの小物に被害はあったが、幸いなことに震災によって倒れた家具は無く、商品はほとんど無事だった」と当時を振り返る店長の浜口宏之さん。
葉山ガーデン(本社=神奈川県葉山町)は、外溝や植木、ガーデニングをなりわいとして創業。木に関する知識を蓄積し、ムク材を使った一枚板の高級家具販売で業績を伸ばし、関東を中心に19店舗を展開する。船橋店は18店舗目で、5年前にオープンした八千代店が船橋店として移転したもの。店舗面積は、1階・2階合わせて約300平方メートル。
取扱家具は北欧風のオリジナルデザインで落ち着いた風合いが特徴。「普遍的なデザインのため、買い足しの際にも以前購入したものとの『ちぐはぐ感』が無く調和する」という。「ムク材を使っているため家具自体の耐用年数が長い」とも。
客層は50代を中心に30~60代で、「ある程度生活にゆとりのある層」が多いという。「私が配送員出身のため、自社配送で設置から簡単なメンテナンス、補修まで行う」という浜口さん。震災直後は予定の客数の3分の1ほどだったが、「7月からようやく軌道に乗り始めた」と店舗運営に手応えを感じている様子。
営業時間は、10時30分~19時。月曜定休。