船橋の漁師が江戸時代から季節の変わり目のこの時期に毎年行ってきた「水神祭」が4月3日、船橋漁港(船橋市湊町3)の荷さばき所を会場にして行われた。
水神祭は、季節の変わり目に冬の漁から春の漁に切り替わるタイミングで海上の安全と豊漁を祈願して行われている市無形民族文化財に指定されている神事。例年は、大漁旗を掲げた船上で行われてきたが、今年は荒天のため会場を屋根のある荷さばき所に変更した。
来賓として出席した野田佳彦前内閣総理大臣は「江戸文化の発展を祈願します」とあいさつした。 神事は猿田舞など4座が奉納され、漁船が沖に出て五穀をまき大漁を祈願した。
これまでの「水神祭」は神事と餅まきで構成していたが、今回初めて「漁港の朝市」との共同開催にした。「漁港の朝市」は毎月第3土曜日に開いているもので、船橋港で揚がった新鮮な魚介や船橋産の野菜、船橋産の生産品を使ったピザなどを販売している。
今回の「漁港の朝市」では、先に船橋市が推進して選考した産品ブランド「ふなばしセレクション」選考に選ばれた商品も店に並び、地元住民らにPRした。