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「市船オリジナルキティちゃん」ストラップ2000個完売-利益全額を義援金に

商業科3年H組41人が企画・制作を行った(写真提供 船橋市広報課)

商業科3年H組41人が企画・制作を行った(写真提供 船橋市広報課)

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 市立船橋高校商業科の生徒らが、同校限定の「市船オリジナルキティちゃん」ストラップを製作し、販売した収益の一部を東日本大震災への義援金として10月18日、市役所を訪問し藤代考七市長に手渡した。

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 市船オリジナルストラップは、人気キャラクターの「ハローキティ」に男子高校生用の学生服を着せ、はちまきを巻いた応援団風。手には同校の「校章」がデザインされている校旗を持たせた。部活動の盛んな同校。特定の部活動をかたどったものにするより実際にはない「応援団」をデザインとして取り入れること事で、男女気兼ねなく購入してもらう狙いだ。同時に、東日本大震災からの復興を「応援」する願いも込めたという。

 同校によると、商業科3年H組の生徒41人が企画し、著作権を持つサンリオ(東京都品川区)との交渉から、実際に商品を製造する「元町ファクトリー」(横浜市中区)とのデザイン調整まで全てを行い2000個を完成させた。同校の全校生徒数は1200人、一般来場者や関係者の購入も見込んだ。

 9月22日・23日に行われた同校の文化祭で、1個750円で販売した。22日は600個を販売し、23日一般開放日で残り1400個も完売。一時は「143万円も予算をかけて製作したので残ったら大変」(商業科関係者)と気をもんだというが、製作費715円を除いた1個あたり30円、計6万円を義援金として寄付した。

 商業科3年生の佐野遙香さん(18)は「みんなで準備したのでストラップを完売できてよかった。東日本大震災では高校生も多くの被害を受けているので、この義援金が少しでも役に立てばうれしい」と話す。同校関係者によると、文化祭の度に少しずつリニューアルして販売を続け、同校オリジナルとして商品化も視野に入れていくという。

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