船橋大神宮境内の常盤神社(船橋市宮本5)で12月2日、新社殿の上棟祭が古式に従い行われた。
「散銭・散餅の儀」で振る舞われたお菓子を手に取る子どもたち(関連画像)
日本武尊とともに徳川家康・秀忠を祭る同神社は、船橋の東照宮とも呼ばれ、徳川家康によって建立されたといわれている。家康公四百年祭に伴う、漆塗り極彩色の社殿・唐門への建て替え工事は2015年10月完了予定。本年7月の地鎮祭を経て、基本構造が完成して棟木を上げる「上棟祭」を迎えるに至った。
ちょうずで手を清めた出席者とともに、2本の綱で棟木を上げる「曳(ひ)き綱の儀」、社殿が永久に堅固であれと願う「槌(つち)打ちの儀」、無事に棟木が収まったことに感謝する「散銭・散餅の儀」などの神事が執り行われた。
境内では、社殿各所に装飾として配置されるクジャクや鶴などの彫刻「蟇股(かえるまた)」が紹介され、縁起物として振る舞われた福餅・福菓子を持ち帰る人々でにぎわいを見せた。