野村不動産ホールディングス(東京都港区)は11月17日、若松二丁目住宅(船橋市若松2)で、千葉県内最大規模となる分譲マンションの建て替え事業が10月31日に本格着工したと発表した。
事業主体は若松二丁目住宅マンション建替組合と、参加組合員の野村不動産、三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)、旭化成ホームズ(東京都千代田区)、日鉄興和不動産(東京都港区)。本体工事は2028年度の竣工を予定している。
若松二丁目住宅は、1969(昭和44)年に建設された、地上5階建て、総戸数576戸の団地型集合住宅。築56年を迎え、建物の老朽化やガス・上下水道・電気設備の劣化、耐震性能の不備、バリアフリー基準への不適合などの課題を抱えていた。
2007(平成19)年に管理組合内で建替え検討が始まり、2023年3月に一括建て替え決議が成立。同年12月には建替組合が設立され、今年10月31日、本体工事着工に至った。
同事業は「マンションの建て替え等の円滑化に関する法律」に基づき、千葉県内における最大戸数の建替え事業として位置づけられている。
国土交通省の「令和4年度マンションストック長寿命化等モデル事業」にも採択され、再開発において先進的な取り組みが評価されている。
新たに整備するマンションは、敷地面積約4万2306平方メートル、延べ床面積約3万241平方メートルで、住宅や商業施設などの複合機能を備えた大規模施設となる見込み。
街区全体でインフラの更新や緑地の整備も同時に進める計画で、地域住民の生活環境改善とまちづくりの両立を目指している。