船橋市内で自分史の普及に努めている小出広子さんが昨年12月17日、「自分史で振り返る私の歩み 私の人生ノート」を出版した。発行は交通新聞社。
小出さんは自分史活用アドバイザーの資格を持つ一方で、編集制作会社officeSAYA(船橋市海神1、TEL 047-426-1552)を立ち上げ、ライターとしても活躍している。
同書は、知人から自分史を本にするというアイデアを持ちかけられ、小出さん独自のアイデアを盛り込んで完成させたという。「自分史というと、今までは偉人・要人が書くイメージがあったが、本来は誰でも自分の半生を振り返り、もっと気楽に大切な自身の記憶を記録していくことだ」と小出さんは話す。
内容は物を書くことに全く不慣れな人でも取りかかりやすいように、準備に何をすればよいか、情報をどう整理すればよいかなどのヒントが記されている。記入面も幼稚園、小学校から高校、その後結婚・新婚時代などをはじめ、私生活・家庭生活や仕事人として、老年期を迎えてなど時系列に記憶をたどるページ展開となっている。
幸せな記憶・悲しい記憶・旅の思い出・あの人は今・趣味についてなど、書きはじめの切り口をさまざまに変え、書く人がどのページからでもアプローチしやすいように構成しているという。
時代別・テーマ別に質問やキーワードがあるのも、記憶を呼び起こすための一助になっている。後半には「昭和40年国鉄路線図」「平成26年JR路線図」「世相史年表」が付録)にあり、社会背景などを思い起こしながら自分史作りができるようにもなっている。
「思い出せるところから、どこからでも着手できるページ構成になっているので、新たな1年がはじまったのをきっかけに、ぜひ自分史づくりにチャレンジしてみてほしい」と小出さん。
サイズはB5判、ハードカバー、160ページ。価格は1600円。(税別)