中山法華経寺の境内(市川市中山2)で4月15日~18日、「中山骨董市」が開かれている。開催は15回目。
毎年春と秋の年2回開催されている同市は、例年4日間の開催期間で延べ1万人の人出がある同寺の一大イベント。まちおこしの一環として8年前から始まった同市には、遠くは青森や京都からの参加者もあるという。出店数は100店余り。境内のにぎやかな様子に、毎年開催を楽しみにしているファンも多いという。
開催初日となった15日は、朝からたくさんの人でにぎわった。桜も舞う境内には、年代物の陶磁器や装飾品、絵画、着物、本、玩具などさまざまな品が並ぶ。ブリキのおもちゃにはお年寄りが懐かしいと漏らすほか、最近では珍しくなったベーゴマなどの昔遊びに親子で興じる姿も見られた。
アンティークカメラや時計、鉄道ヘッドマークなどの商品もあり、手に取りながら店主の説明に熱心に耳を傾ける姿も見られた。「たくさんある骨董品の中から、掘り出し物を探し出す喜びが味わえるのも骨董市の醍醐味(だいごみ)」と船橋市内の60代男性。「値段の交渉を楽しむなど、専門知識が豊富な店主とのコミュニケーションも魅力の一つ」とも。
骨董市の楽しみ方は、「1周だけでなく、2~3周すること」と実行委員の後藤さん。「いろいろな人が手に取っている様子を見ることで新しい発見もある。後から貴重な品を陳列することもあるので、時間をかけてじっくりと見つけ出してほしい」と話す。
開催時間は9時~17時。小雨決行。