京成大久保駅から日本大学方面へ向かう商店街に10月11日、「Cafe the World(カフェ・ザ・ワールド)」(習志野市大久保3)がオープンした。
同店のバリスタで、店主の砂田光晴さん(30)は市川の大学の経営学部で経営の基礎を学び、その際にアルバイトで働いたのがスターバックスコーヒーだった。
そこで修業を積み、管理する立場を任されるまで成長したこと、就職活動中にリーマンショックが起こったタイミングも重なり、「カフェ業界がビジネスになることを感じ、これでいけるかもしれないという思いが強くなった」と話す。
店名は漫画「THE WORLD」に由来するというが、「時間を止めるほどゆっくり過ごしてほしい」という思いと、豆が赤道周辺の世界中で作られているという意味を込めている。
ゆくゆくは自分の店を出すことを念頭にスターバックスコーヒーで4年働いた後、茂原市内の個人経営のカフェで4年働き、身に付けるべきものを吸収した。「両親も自営業だったこと、祖母が居酒屋を経営していたこと、自身が経済学部でビジネスの基礎を学んだことから、商売は身近なものだった」と光晴さん。
店舗面積は7坪。2人掛けテーブル3卓、カウンター4席、外に2人掛けベンチ3脚を配置し、注文や支払いなど全てセルフ対応。同店では、注文や支払いはカウンター越しにキャッシュオン会計、全てセルフサービスに徹している。
2015年アトランタで開催された「コーヒーフェストラテアートチャンピオンシップ」という世界大会に出場した実績を持つ光晴さん。店内でも、カフェラテホットはコーヒーにミルクの泡で絵を描くラテアートも提供している。
メニューは、ドリップコーヒー(290円)、リフィル(100円)、カフェラテ(350円)、カフェアメリカーノ(300円)、カフェモカ(420円)、チャイラテ(350円)、抹茶ラテ(400円)、ソフトドリンクなど。
スターバックス時代に、別店舗だったがパティシエとして働いていた女性が妻の和子さん。結婚を前提に付き合いをしていたというが、「バリスタは結局フリーターなので、なかなか結婚できずにいたが、カフェオープンを機に結婚できてホッとしている」と光晴さん。
オープンしたばかりでこれからが勝負どころではあるという認識を持ちつつも、「2店舗目3店舗目を早く持ちたい」と、未来への希望は膨らむ。「男性でも学生でも1人でも気軽に来てほしい。学生の勉強の場としてや長居してもらっても構わない」と夫婦は口をそろえて笑顔で話す。
営業時間は8時~20時。