御瀧不動尊(船橋市金杉6)境内で6月16日、「第5回お瀧・蛍の夕べ」が開催された。
「お瀧・蛍プロジェクト」代表の斉藤征昭さん(後列右端)と「竹とんぼの会」メンバー
主催するボランティア団体「お瀧・蛍プロジェクト」代表の斉藤征昭さんは、ホタル生育に適した場所にしようと約10年前から同寺院の境内にあるせせらぎを整備する活動に取り組んでいる。
斉藤さんによると、御滝不動尊の湧き水は冬場でも水温がほぼ一定でホタルが育つのに欠かせない条件を満たしているといい、ホタルの幼虫のエサとなる、カワニナやヒメタニシのエサである落ち葉なども豊富という。
「整備活動は毎月第4土曜の午前に行い、川岸の草取り、水草の繁殖、ホタルの天敵となるザリガニの駆除、カワニナの増殖などホタルに住みよい環境を整えてきた」と斉藤さん。
この日は、子ども連れを含む多くの人が来場。夜空に舞うホタルを鑑賞した。会場では17時から、子ども和太鼓集団「高野太鼓」が演奏を行ったほか、ばか面踊り、「座・よさこい」による「みんなで踊ろう」、JAZZ演奏なども行われた。境内にはホットドッグやところてんなどの露店が並んだ。
19時30分には、同団体がホタル約800匹を放流し、せせらぎの川辺から光を放つホタルを鑑賞しようと親子で来場していた父親は「初めてこのイベントに来た。ホタルがたくさんいて、目の前にも飛んできたりして驚いた。なかなか見られない光景が見られて貴重な体験」と笑顔を見せていた。
斉藤さんは「私たちの夢は、いつかこの地で育った天然のホタルだけで蛍の夕べを楽しむこと」と力を込める。