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船橋で「第12回サイエンスカフェinふなばし」 ロボットのある社会を考える

各テーブルに設置された「倒立振子」

各テーブルに設置された「倒立振子」

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 毎年夏に開催される「サイエンスカフェinふなばし」が7月6日、船橋ビジネス情報専門学校(船橋市本町7)で行われた。

世界のロボット研究にも触れる(関連画像)

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 テーマは、「夢のある未来のロボット社会を実現しよう」。桂誠一郎さんの講義「ロボットのサイエンスと未来」では、日本が世界で初めて超成熟社会を迎えようとしている現状を話した。「超成熟社会の課題に対応し、世界をリードする役割を担っていかなければならない。今回の参加で、工学に出会い、人生が変わるような子がいればと思う」と桂さん。

 「ロボットのフィードバック制御」実習では、ロボットの制御についてを「倒立振子」のフィードバック制御を用いて体験。振子を制御するための「仮想ばね」と「仮想まさつ」がプログラミングされた装置に、どのようなバランスで数値を入力すれば倒立が保たれるか、グループごとに考え実験を行った。

 グループディスカッション「夢のある未来のロボット社会」では、積極的にディスカッションに参加する小学生の姿も。「ものすごく面白いので、来年は友だちを誘ってまた参加したい。中学校に行ったら、科学部に入るかスポーツをするか悩んでいる」と話した。

 海神中学校教師の科学部顧問の柏村俊太郎さんは、「部員は、テーマの基礎知識をある程度学んでから参加した。サイエンスカフェは、特殊な装置に触れることが出来る貴重な機会」と話す。

 主催の船橋三田会会長・佐藤修さんは、「講師の研究室の学生が、子どもたちに教えることは、『半学半教』となっている。これは慶応義塾創設者・福沢諭吉の教えであり、その実践となっている。子どもたちから大人まで楽しんでいる姿を見るのはうれしい」と話した。

 慶応義塾が開発し、世界で初めて「人が書いた文字を瞬時に覚えて再現するロボット」の実演も披露。最後に、参加者全員に「未来博士号」が授与され、記念撮影を行った。

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