市の行財政改革(以下、行革)について、その取り組みや考えを市民に広く知ってもらうためのシンポジウム「『行革』で変わる船橋の未来」が8月31日、市民文化ホール(船橋市本町2)で開催される。
少子高齢化が加速し、社会保障経費が増加し続ける中、船橋市では学校の耐震化や清掃工場の建て替えなどに短期間で積極的に取り組んだことから、その際の借入金の返済額が今後大きく増加する。このままの状況では市民サービスを維持していくために必要な財源は、確実に不足することが予測されるという。
将来にわたって安定した行財政運営を行っていくため、事業の見直しや積極的な歳入確保など、徹底した行革に取り組む必要があることから、今年3月「行財政改革推進プラン」を策定。市として市民サービスが維持できるよう行財政の改革に取り組んでいる。
行政経営課課長補佐の平野有希子さんは「船橋市も少子高齢化社会や公共施設の老朽化などさまざまな問題を抱え、市の行政を見直し今後の変化に備えていく必要がある」と話す。さらに「そういった改革内容を広く市民の方々に知ってもらうために、今回のシンポジウムを初開催することにした」とも続ける。
具体的には、第1部で市の職員から行革に関して説明。第2部では「行革って聞いたことはあるけれど、私たちが住む船橋はこれからどうなるの」などの疑問に答えるため、市長と行革に精通した有識者が、専門的知見あるいは市民目線から、これからの船橋についてパネルディスカッションを行う。
今回注目を集めているのが告知ポスター。パネリスト5人が炎の中に立つかのようなデザインを起用し、市長や自治連合会会長・本木さんを知る女性は「最初見たときはびっくりした。映画の宣伝ポスターかと思った。市がこのようなポスターを作るのは、珍しいのでは」と話した。
同課の毛取洋輔さんは「『行革』という言葉は市民の方々になじみのないものかと思い、より目に付く、インパクトのあるポスターを作ることに職員一同力を注いだ」と話す。パネルディスカッションで熱い議論を繰り広げるイメージを表現したという。
開催時間は14時~16時(受け付けは13時30分~)。入場無料。定員1000人(当日自由参加)。問い合わせは船橋市企画財政部行政経営課行財政改革推進係(TEL 047-436-2462)まで。