JR西船橋駅(船橋市西船4)改札脇にある「みどりの窓口」のシャッターに、葛飾小学校(印内1)の児童が描いたイラストを元にしたシャッターアートが施され、3月25日早朝、完了した。
同所は今までは白いシャッターだった場所。同駅駅員でプロジェクトに関わった右田大喜さんは「駅構内にシャッターアートを施工した事例は聞いたことがなく、前例がない中での取り組みだった。JR千葉支社管内で駅構内のシャッターにシャッターアートを施工した事例は、この事例が初では」と話す。
2022年度、JR東日本では鉄道開業150周年を記念して各地でさまざまなイベントを実施してきた。西船橋駅でも何かできないかと企画を練ったところ、「やったことがないことをしてみたい」という駅員たちのチャレンジ精神と、これまでは殺風景にも見えた閉店時の「みどりの窓口」のシャッターを彩ることで「アートで華やかにできたら」という案が重なり、「駅を楽しく魅力的に」をコンセプトに動き始めた。
作品協力を依頼したのは、同駅から最も近い市内小学校で、普段から交流がある葛飾小学校。テーマを「花の絵」と決め、はがきサイズでの提出で依頼したところ、300枚を超える絵の提供があったという。
集まった絵は「ふなばし美術学院」(宮本2)が協力し、1枚のアートになるようデジタル編集を行い、シート状にプリントしたものを業者がシャッターに施工して完成させた。「何の変哲もないシャッターがアートに変わっていくのは感動した」と同駅駅員の伊藤史哉さんは目を輝かせた。
加藤良太駅長は「一枚一枚の子どもたちの絵から優しさやパワーが感じられる。地域の方々とのつながりを改めて感じ、地域交流の場としての役割をこれからも果たしていきたい」と笑顔で話す。
「毎日の通勤・通学、時間に追われてイライラしたり気分の優れない時に、このアートを目にすることでほっこりしたり笑顔になっていただけたら」と右田さん。
シャッターアートが見られるのは「みどりの窓口」が閉店している18時~翌9時。