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船橋市内の障がい者福祉施設、ニホンミツバチの蜂蜜販売

ラベルのニホンミツバチは西島さんが描いたもの=船橋市内の障がい者福祉施設、ニホンミツバチの蜂蜜販売

ラベルのニホンミツバチは西島さんが描いたもの=船橋市内の障がい者福祉施設、ニホンミツバチの蜂蜜販売

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 船橋市内で主に障がい者の支援事業を行う一般社団法人「honeybee(はにーびぃ)」(船橋市習志野台3)が5月、「日本ミツバチ100%純粋生はちみつ」と「ハニーバター」の販売を始めた。

右がhoneybee代表の西島さん=船橋市内の障がい者福祉施設、ニホンミツバチの蜂蜜販売

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 今年で10周年を迎える同法人。主な事業として、「就労継続支援A型こむはにぃ」「就労継続支援B型こむはにぃ」(以上、習志野台4)を運営するほか、日中一時支援事業所、移動支援、居宅介護・重度訪問介護支援(ヘルパーステーション)などを行い、高齢時の連携・相談先として「はにーびぃ居宅支援事務所」(八千代市)なども備えている。

 2018(平成30)年からはグループ内に株式会社sweet honeybeeを設立。同社は食に関した事業を展開し、そのうちの一つが焼き菓子店とカフェを営む「そやいこ工房」(二宮2)となる。

 同社では、北海道・津別町の伝統焼き菓子で、船橋市のふるさと納税返礼品にも登録されている「津別峠」も扱い、菓子製造などの作業は就労継続支援A型事業所の「こむはにぃ」に委託する形で運営する。

 代表の西島希美さんは「社名にミツバチ(honeybee)が入っているように、私はハチの組織のあり方がすてきだと思っている。養蜂をしてみたいという思いが以前からあり、5年前に『やるしかない』と動き出したのがきっかけ」と動機を話す。

 ノウハウについて全く知識がない中から動き出したという西島さん。動画を見て、自ら情報収集に動いた結果、西洋ミツバチではなくニホンミツバチでの養蜂がしたいという思いが固まったという。 「西洋ミツバチは強いので、養蜂だけを考えたら西洋ミツバチの方が適しているが、そのスタイルはまるで家畜のよう。もっと自然な形で養蜂したい。在来種を大切にしたい、守りたいという思いもあり、ニホンミツバチで養蜂することを決意した」と振り返る。

 挑戦1年目はスムシという虫に巣を食べられ全滅。2年目は西洋ミツバチに襲われてニホンミツバチがいなくなってしまったという。3年目にしてようやく採蜜でき、昨年は98グラムの小瓶で3個だけ販売した。「養蜂を通して、ますますニホンミツバチが好きになった。人間と自然の関係性、それぞれの良さを知ることなど、学ぶことが多い」とも。

 今回販売を始めたのは、初登場となる「ハニーバター」(120グラム、1,500円)と「日本ミツバチ100%純粋生はちみつ」(同、2,000円)。「そやいこ工房」のみで扱う。夏季営業時間は10時30分~16時、水曜のみ13時~18時。日曜・月曜・金曜定休。土曜は隔週で営業。

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