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チェロ奏者の植草ひろみさん、地元船橋の浄勝寺でコンサート

チェロ奏者の植草ひろみさんとギタリストの尾尻雅弘さん(左から)

チェロ奏者の植草ひろみさんとギタリストの尾尻雅弘さん(左から)

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  船橋市出身・在住のチェロ奏者、植草ひろみさんが6月1日、船橋駅近くの浄勝寺(船橋市本町3)で「graceful(グレースフル)チェロコンサート」を開いた。

浄勝寺でコンサートが開けたことを感謝する植草さん

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 植草さんは、同寺に併設する船橋幼稚園、船橋中学校、東京芸術大学付属音楽高校、東京芸術大学音楽学部器楽科卒業後、新日本フィルハーモニー交響楽団在籍中にアメリカに留学。オーケストラに10年在籍後、自身の音楽活動の傍ら聖徳大学で講師として14年間指導した経験を持つ。現在は全国各地で音楽活動を行うほか、ラジオのパーソナリティーや指導者としても幅広く活躍している。

 今回、寺院でコンサートを開くことになった経緯として、「船橋幼稚園出身なので、その縁で浄勝寺の法要で演奏したことがあった。お寺という特別な空間で演奏した際、音の響きも良く、私の原点ともいえるこの場所でコンサートをしたいと思ってその思いを伝えたところ、田中恵美子理事長に快く受け入れてもらえて実現した」と話す植草さん。寺という特別な場所でのコンサートに同日は約80人が集まった。

 「チェロとギターで巡る世界旅行in浄勝寺」をテーマとした同コンサート。30年前からの音楽仲間だという米バークリー音楽大学卒業でギタリストとして活躍する尾尻雅弘さんと2人で、全12曲とアンコール3曲を披露した。最初の曲はプログラムに「?」と記載。「いろいろ考えてもらって楽しんでもらいたいと思い『?』とした」と笑顔で話し、アストル・ピアソラの「リベルタンゴ」を演奏した。

 曲と曲の間には、植草さん自身の曲に関するエピソードや時代背景、作曲家の紹介などがあり、来場者はうなずいたり、時には笑いも合ったりして、終始和やかな雰囲気に包まれた。

 植草さんの演奏を始めて聴いたという八千代市在住の女性は「チェロの音色も音楽もすてきだったし、お寺でのコンサートは特別感があってとても良かった。亡き父母を思い出したりもした」と話していた。「何とも言えない雰囲気で、チェロとギターの素晴らしい音色に途中で涙が出た」と話す来場者も。

 植草さんは「いつも理事長には応援してくれていて感謝しているし、お寺でのコンサートが実現できてうれしかった。これからも船橋から音楽を発信していきたい」と話した。

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