新京成線三咲駅から徒歩約5分の梨農園4園を会場とした「船橋梨街道 梨まつり」が7月7日に初開催され、約3500人がステージパフォーマンスやキッチンカーでの買い物を楽しんだ。
キッズダンスを観覧する来場者=二和東・船橋梨街道の梨園で初の「梨まつり」
同イベントは「市川の『大町梨街道』のように、梨園が連なる県道288号線沿いを『船橋梨街道』として定着させたい」という思いから、「芳蔵園」(船橋市二和東2)の加納慶太さん・智恵さん夫婦が発起人となり立ち上げた。
今年1月に準備を始めると、すぐ近くの高橋梨園・加納梨園・田中園の3園が次々と参加を表明。近隣の梨園や地元企業などからも協賛を集めた。
当日は快晴に恵まれ、10時にメイン会場の芳蔵園で智恵さんが開会を宣言。和太鼓やキッズダンス、梨クイズなど多彩なイベントが行われた。約50人が参加した梨クイズでは、全問正解者に梨ドリンクと梨ジャムのセットを贈った。
メインステージの周りでは、段ボールを使ったアスレチックや魚釣りコーナーなどが集まる「こども縁日」や、ハンドメードアクセサリー販売とうちわ作りのワークショップ、京都に本社を構える「笹屋伊織」による限定和菓子販売なども行われた。
高橋梨園では5台のキッチンカーや整体ブースが出店。加納梨園では地元の野菜やチーズの販売や、タマネギやジャガイモの詰め放題も行った。田中園にはラッピングバス「ふなっしー号」が展示され、子どもたちが運転席で記念撮影を楽しむ姿が見られた。
三咲から来場し、うちわ作りのワークショップに参加した小学生の眞篠あかりさんと福山葵唯(あおい)さんは「ワークショップが楽しかった。かき氷も食べたい」「思った通りのかわいいうちわを作ることができた」と笑顔を見せ、葵唯さんの母は「人が多くて盛り上がりを感じた。梨の直売があればさらに良かった」と話していた。
「思っていたより多くの人が来てくれて手応えを感じた」と話す慶太さん。智恵さんは「かなり暑かったので、次回は暑さ対策も重要」と振り返り、「たくさんの人に船橋の梨を応援してもらい、楽しんでもらえる祭りになった。船橋市以外の方にも『船橋梨街道』を知ってもらえるよう、来年も頑張りたい」と意欲を見せる。