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「船橋のなし」の出荷シーズン到来、「一番梨のお披露目会」も

「船橋のなし」の出荷シーズン到来、「一番梨のお披露目会」も

「船橋のなし」の出荷シーズン到来、「一番梨のお披露目会」も

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 夏本番を迎え、「船橋のなし」が収穫の季節となり、7月29日、齊藤昇さんの梨畑(船橋市大穴北 4)で「一番梨のお披露目会」が行われた。

JAいちかわ船橋梨選果場運営委員会に所属する農家とJAいちかわ組合長との集合写真

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 船橋市は全国有数の梨産地として知られており、2014(平成26)年には地域特産品としてのブランド力向上を図り、特許庁の「地域団体商標」として「船橋のなし」を登録している。

 今年、お披露目会の会場となったのは梨農家・齊藤昇さんの梨畑。齋藤さんは今年の梨栽培について、「今年は日照りがよく、心配されていたカメムシの被害もなく、とても良い仕上がりの梨になった」と話す。

 同園は1960(昭和XX)年ごろに梨栽培を始め、昇さんは3代目。栽培品種は、幸水、豊水、あきづきの3品種を主力に作付けする。直売所は持たず、収穫した梨は「JAいちかわ船橋梨選果場」(豊富町)に出荷し、都内の市場を経て、関東近郊のスーパーで販売されている。

 当日披露されたのは、出荷時期のピークを迎える「幸水」。参加した子どもたちに、昇さんが収穫期の梨の色についてレクチャー。試食した子どもたちは「梨が大好き。甘くて、みずみずしくておいしい。夏は梨の季節」と話していた。

 今年の梨栽培において、4月の交配時期には、今年は日本の梨栽培には欠かせない中国花粉を輸入できず各地で問題となったが、齋藤さんの園では「自農園で採れた花粉とミツバチを活用し、全て賄うことができた」と話す。

 同日、JAいちかわ船橋梨選果場には初出荷に向けた梨が各農家から約300ケース集まり、出荷準備が進められた。各農園から持ち込まれた梨の選別基準を話し合い、農家同士が協力し、今年の梨の初出荷作業が行われ、約450箱の梨を出荷した。

 同選果場の脇にある梨の直売所は8月5日、販売を始める。

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