「イシイのおべんとクンミートボール」で知られる石井食品(船橋市本町2)が8月3日、同商品発売50周年を記念した感謝祭「イシイのファンフェス」を本社1階のコミュニティースペース「ヴィリジアン」で開き、1000人を超える来場者でにぎわった。
来場者でにぎわう会場内=船橋・石井食品本社で「ファンフェス」
同商品のファンや地域住民への日頃の感謝を伝えるため、入場無料の夏の催しとして開いた同イベント。会場では、ミートボールの試食コーナーや夏祭りコーナーに長い列ができた。試食コーナーでは「工場別味比べ」と題し、3つの工場で製造されているミートボールの違いを担当者が説明しながら来場者に手渡した。同社のミートボールは、八千代工場は岩手県産、京丹波工場は宮崎県産、唐津工場は佐賀県産と、それぞれ産地の違う国産鶏肉を使っている。鶏の健康管理や与えている飼料を展示したほか、鮮度管理方法などを記した案内ボードも掲出した。
夏祭りコーナーでは、スーパーボールすくい、輪投げ、ボーリングが行われ、参加者には同社キャラクター「ミートくん」のグッズを進呈した。
軽食コーナー「イシイのミートボールレストラン」では、SNSでの人気投票で上位3位までに選ばれたアレンジ料理などを提供。1位を獲得した「ミートボールパスタ」や、同イベント限定の「ミートボール4種食べ比べセット」などが人気を集めた。
他にも、ミートボールについて学べる「厳選素材のワークショップ」、キャラクター名募集、船橋産の小松菜や同社の製品を販売するブースを用意。会場各所を回ってスタンプを集めるスタンプラリーでは、特賞として「プレミアム工場見学ツアー」を2本用意した。
馬込沢から家族で訪れていた4歳と2歳のきょうだいは試食のミートボールを食べ、「おいしかった」と感想を話し、母親は「試食のミートボールにピックが刺してあり食べやすかった。普段から弁当に入れて利用している」と話していた。
石井智康社長は「暑い中、朝からたくさんの人に来てもらえてうれしい。愛着ある船橋の皆さまから支えてもらい、来年で創業80周年を迎えられることにも感謝している。今後もイベントを通じて、商品だけでなく、『石井食品は船橋の会社であること』もアピールしていきたい」と意気込みを見せる。