「御瀧不動尊」の呼び名で親しまれる御瀧山金蔵寺(船橋市金杉6)で8月27日・28日、毎年恒例の「開山祭(大祭)」が行われた。
同祭について、同寺担当者は「大祭は江戸時代にはすでに続いている記載があり、丸2日間、朝からにぎやかだったようだ」と話す。現在では「夜みこし」が名物で、毎年、多くの出店が軒を連ね、地域の人でにぎわう。
両日とも境内や隣接する御滝公園には約250の屋台が出店。台風10号のニュースが流れていたものの、曇り空の天候とあり、17時過ぎから徐々に人が増え始めた。日が暮れかけた18時前には行き交う来場者で境内が埋め尽くされた。
初日の27日にはステージイベントとして「ばか面踊り」「子供和太鼓 高野太鼓」による太鼓演奏が、夕暮れ前から20時ごろまで繰り返し披露された。
メインイベントである、たくさんのちょうちんを飾ったみこしが夜道を進む「万燈神輿(まんどうみこし)」は台風接近のため中止されたが、代わりに盆踊りを開催。大勢が踊りの輪に加わり、子どもたちが音頭に合わせて順番に和太鼓をたたくなどして盛り上がりを見せた。2日目には隣接する御滝中学校吹奏楽部も演奏を披露した。
近隣から家族と来場していた6歳の松丸翔太郎くんは「お祭りはおいしいものがたくさんあって大好き」と話し、母親の華子さんは「人の数も屋台の数も多くて驚いた。祭りが好きなので、また来年も来たい」と話していた。
2日間の祭りを終え、同寺担当者は「駐車場が少なく、来場者や近隣に申し訳ない。来場は公共交通機関を利用してもらえたら」と振り返り「無事に終わってとにかくホッとしている。これで夏が終わる。今年もたくさんの方々に楽しんでもらえて良かった」と振り返る。