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船橋・認知症カフェ「てんこ森カフェ」で春風亭橋蔵さんの落語会

会場では用意した座席が足りなくなり、急きょ椅子を集めた

会場では用意した座席が足りなくなり、急きょ椅子を集めた

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 落語家の二ツ目・春風亭橋蔵さんを招いた落語会が5月16日、認知症カフェ「てんこ森カフェ」のイベントとして船橋市運動公園前にある「アイフルホームのあそべる家」(船橋市夏見5)で開催された。

二ツ目として地域での落語会を多数開催する春風亭橋蔵さん

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 「アイフルホームのあそべる家」は、LIXIL住宅研究所(東京都品川区)が提案する「家族の未来を育む住まい」を体験できる住宅施設で、一般向けに開放し、希望者には場所を貸し出している。月2回の金曜には、同施設を活用して認知症カフェ「てんこ森カフェ」を開催。市内高齢者施設で勤務する大畠未来乃さんや同僚ら4人から成る実行委員会が運営する。市内の高齢者やその家族、地域住民が気軽に集える場として定期的に活動し、「介護をしている中で、どこに相談すればいいか分からないことはたくさんあるもの。そういう時に気軽に来て、お話しできる場になれば」と大畠さん。大畠さんは、介護福祉士、ケアマネジャーの資格を持ち、メンバーには、看護師、臨床美術士などもいる。

 今回は日本の伝統文化である落語を間近に楽しめる機会として、船橋市内在住の落語家・春風亭橋蔵さんによる口演が実現した。会場には20人が集まり、介護支援を行う支援者とともに来場した人もいた。

 橋蔵さんは、明快な語り口と巧みな人物描写で観客を引き込み、会場に笑いが広がった。合間には、支援者と高齢者が互いに感想を話すなど終始和やかな雰囲気に。参加者は楽しげな様子を見せ、参加者からは「地域でこんな催しがあるのはありがたい」などの声が聞かれた。

 同施設を管理するLIXIL住宅研究所FC企画部の清洲初乃(はつの)さんは「私たちは、キッズデザイン思想として、『子どもに優しいはみんなに優しい』を目指した住まいづくりを目指している。普段は子ども連れの参加者が多いこの場所に、今日こうして高齢の方が集まってくださった。まさに、みんない優しい場所だからこそ実現できたこと」と話す。

 同カフェでは今後も地域とのつながりを深める活動を継続する方針で、6月27日には子ども食堂のプレ開催を予定している。

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