船橋漁港で水揚げされたホンビノス貝を商品化した「江戸前クラム」が商品化され、都内の百貨店を中心に高級カタログギフト用商品として販売開始される見通しだ。
江戸前クラムを開発したのは、西船橋産の小松菜パン缶詰の企画・販売で実績のある水越(東京都北区)。当初、国の認定を受ける「農商工連携事業」として水産卸業のかねはち水産(船橋市湊町1)や日本橋の有名洋食店「たいめいけん」三代目の茂出木浩司さんとともに2年間かけて開発を進めてきた。
きっかけは、小松菜パンを開発した際に知り合った平野代一さんから紹介を受けた内海金太郎さんとの出会い。震災直後、船橋漁港での被災について話を聞き、「最初は船橋漁港を救いたいという純粋な気持ちから。クラムチャウダーのブランド化で船橋市をPRしていきたい」と水越社長。ホンビノス貝を多くの人に認知させることで、日本一の水揚げ量を誇る船橋漁港も一緒に広めていこうという考えだ。
2年半の歳月をかけ、完成させたのはクリームベースの「クラムチャウダー」、トマトベースの「マンハッタン・クラムチャウダー」、野菜をたっぷりと使った「クラム・カレー」の3種。いずれも1缶280グラム。ギフト用商品として開発したため、価格は1缶800円ほど。6缶セットの場合5,000円を予定する。