「ハートに伝える食育教材」著者の船橋市在住板良敷信子さんと市職員の大久保仁美さんが9月29日、船橋市役所を表敬訪問し、同市へ同書10冊を寄贈した。
同書は食育教材の作り方や伝え方を指導者向けにした解説書で8月31日に出版された。内閣府「平成26年度食育推進ボランティア表彰」を受賞した手芸講師の板良敷信子さんと、現在行田保育園に勤務している保育士の大久保仁美さんの共同著書となっている。
2人の出会いは今から20年以上前。板良敷さんが市内の薬円台児童ホームで食育活動を始めた当時、同ホーム職員だった大久保仁美さんと出会い意気投合。協力しながら母親の育児不安や食育に関わるさまざまなプログラムを作成し、共に活動に取り組んできた。
同書では板良敷さんオリジナルのエプロンを使用した布製教材など、その教材の作り方や伝え方のコツを解説。併せて、大久保さんの創作紙芝居「やかんくん」「やかんくん2」なども紹介。イラストや型紙、紙芝居をホームページからダウンロードすることもできる。
訪問を受けた松戸徹市長は「野菜嫌いな子に苦労しているお母さんが多い」と2人が話すと、「私も子どものころ、ほうれん草が苦手だったが、ポパイのアニメを見てほうれん草を食べると強くなれるのかと思って食べるようになった。子どもには、そうしたきっかけが必要だね」と笑顔で応えた。