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船橋の染物屋「つるや伊藤」が絵手拭い寄贈-船橋の名所・文化をモチーフに

船橋の名所・文化をモチーフにした絵手ぬぐいを寄贈した「つるや伊藤」5代目店主伊藤吉之助さん(71)と松戸徹船橋市長

船橋の名所・文化をモチーフにした絵手ぬぐいを寄贈した「つるや伊藤」5代目店主伊藤吉之助さん(71)と松戸徹船橋市長

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 創業160年を迎えた船橋市の染物屋「つるや伊藤」(船橋市本町4、TEL 047-4224-2277)の5代目店主伊藤吉之助さん(71)が12月18日、額装した「染め絵手拭い」を船橋市に贈呈するため船橋市役所で松戸徹船橋市長を表敬訪問した。

寄贈した「チーバくん・手拭い豆本」、「大本山中山法華経寺」、「中山参道商店会と中山商店会」、「ふなばしアンデルセン公園 花と緑のてぬぐい」2種の計5本(関連画像)

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 同店は、船橋市内で1854(安政元)年から続く染物屋。萬(よろず)染め物、織物、和服全般、祭り用品の旗やのれんなどのデザインや染色作業をはじめ、緞帳(どんちょう)や諸幕の舞台設備の設計・制作・施行、美術工芸や室内装飾など幅広い営業を行う。

 今回寄贈したのは、2010年ゆめ半島千葉国体・全国障害者スポーツ大会開催記念に制作された「チーバくん・手拭い豆本」、下総中山の観光推進のため2012年に制作された本畳手拭い「大本山中山法華経(ほけきょう)寺」、手拭い地図帳「中山参道商店会と中山商店会」、2014年オーデンセ姉妹都市25周年記念・花と緑のフェアを契機に制作された「ふなばしアンデルセン公園 花と緑のてぬぐい」2種の計5本を額に入れたもの。

 この5面の手拭いは、アンデルセン公園子ども美術館名誉館長であり、船橋駅前にある「さざんかさっちゃん」の銅像なども手掛けた市内在住の漫画家牧野圭一さんがデザインや下絵を担当している。

 伊藤さんと牧野さんは26歳の時に青年会議所で出会い、45年来の付き合いだという。記念で制作する手拭いのデザインや下絵など、たびたび牧野さんに依頼している。「地元に対する思いが、お互いの琴線に触れるところがあった」と話す伊藤さん。

 船橋市内の文化や景観を手拭いという形でアピールしている伊藤さんは「身近にいろいろな文化があるんだということをたくさんの人に知ってほしい。そして、日本が誇る染色文化を正しく伝えていきたい」と力強く話した。

 松戸徹船橋市長は「頂いた手拭いは市民の皆さまが見やすいところに展示する。モチーフに合わせた手拭いなので、いろいろな場所で活用していきたい」と話した。
「チーバくん・手拭い豆本」「大本山中山法華経寺」「中山参道商店会と中山商店会」は同店で販売。「ふなばしアンデルセン公園 花と緑のてぬぐい」はアンデルセン公園園内ワンパクショップで販売している。

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